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悟りのセックス
【鬼畜 官能小説】

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第1章-6


「さて、そのくらいにしていよいよ治療に入りましょうかな」
「はい、お願いいたします、少し怖い気がしますが・・」
「大丈夫、任せなさい、貴女を女の身体にして差し上げよう」

「ありがとうございます、住職様」
「うむ、それがこの寺の目的でもありますからな、南無妙・・」
「一緒に、祈りなさい」
「はい、ご住職様」

訪問した女は、これで身体も心も女になれると安堵したようである。
三十分ほど二人は祈りを捧げていた。

声に出すほど、気持ちが収まることはない。


そのとき真利子の心は落ち着き、心から住職を信頼していた。
いつも心の中で悩んでいたことが
今日ここで救われると思うと心から安堵するのだ。


(私も心から女になれる、セックスを楽しむことが出来るのね)

そう思うと死んでも良いとさえ思うようになっていた。
その思いが、ずっと彼女のトラウマになっていたからである。


長い読経の後、住職は静かに言った。

「さぁ、修行の部屋に参りましょう、そこで貴女は生まれ変わるはずだ」
「はい、ご住職様」

真利子は心から晴れ晴れとした気持ちになっていた。



その部屋は先程の部屋とは違っていた。
十畳位の部屋だが、明るくエアコンが程よい温度になっており心地よい。
何故か、心が安らぎ落ち着いた気持ちになってくる。

外と違い、少し汗ばんできて、着ている物を取り去りたいような気持ちになる。
部屋に入ると若い僧侶が一人部屋の隅で控えていた。


住職は部屋の上座に座り、真利子はそれに向かい合って座った。

「ここにいるのが芳念という修行僧でな、貴女の加療の相手をするのじゃよ」
「あ、はい・・」

真利子は伏し目がちに芳念という僧侶を見た。
彼は身体ががっしりとした坊主頭の若者で、正座して二人を見ていた。

真利子は、その僧侶の目が涼しく、何か心理を会得した姿に見えた。
(この方が私のお相手・・)

そう思うと身体が引き締まり緊張してくるのだった。
それを見て住職は笑った。

「あはは・・真利子さん、心配することでもありませんぞ、単なる男女の睦みごとじゃ」
「はい、よろしくお願い致します」
「では、いっておくがな、よく聞きなさい」

「おねがいいたします」
「女性のセックスに対する恐怖は、まずそれを取り除くことじゃ」
「はい」

「その為に、わしと芳念で貴女に女性の快楽を教えてあげることじゃな」
「あぁ、はい・・私はどうすれば?」
「成されるままにしていなさい、ならば貴女は少しずつ会得するでしょう」

「はい、どういうように?」
「それは任せなさい」
「わかりました」



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