明子と朱美の会話・・2-1
(その2)
高層ビルにあるレストランの中で、二人の熟女は盛り上がっていた。
退屈な時間を持て余す彼女達は、エロティックな話になると
その興奮度は、少しずつエスカレートしていくようである。
中年になり、酸いも甘いも噛み分けた女性の場合には
何よりも人の噂や、セクシャルな話題が好きなようだ。
見た目で品がありセックスの(セ)の字も人に言わないような女性ほど
そういう傾向が強い、それを言うか、言わないかだけの違いである。
この気になる二人の女性も例外ではないようだ。
二人は話の途中で、ショートケーキを注文して食べることにも余念がない。
食欲と性欲は別ものだからだ。
一息いれ、紅茶を飲みながら、話は更に妖しい方向へ進んでいくようである。
朱美 「このハーブスのショートケーキ、美味しいわねえ」
明子 「そうね、スポンジがふわっとしてるし、生クリームも最高よね」
朱美 「うん、美味しいわね、えっと話はどこまでだっけ?」
明子 「いやねえ、これから朱美さんの美味しい所からじゃない」
朱美 「あは、そうよね、聞きたいんでしょ。明子さん」
明子 「もう、分かってるくせに、少年とラブホテルへ行って、そこからよね」
朱美 「うふふ、そうだったわね、じゃあ続けるね」
明子 「うん、続けて」
朱美 「このショートケーキの生クリームみたいに、あの子の生クリームも・・うふ」
明子 「わぁ、エッチねえ、その子のザーメンって濃そうね」
色気がタップリな朱美は、気が許せる明子だと
話す言葉も少しばかり卑猥になってくるようだ。
人間のスケベな気持ちは、さほどには男も女も変わらない。
ただ、その表現が控えめかオープンかであり
上品なお色気か、卑猥なる言葉になるか・・・
その場のシチュエーションにより変化するものである。
今の二人はそんな後者の状態になっていた。