明子と朱美の会話・・2-2
朱美 「うふっ、その話はもう少ししたら話すね」
明子 「うふ、もったいぶって、でもなんか、凄い話になりそう」
朱美 「私ね、始めから少年を本当に(なに)しようとは思っていなかったの」
明子 「どうして?」
朱美 「本当は私になんか、着いてくるとは思っていなかったのよ」
明子 「そうかな、誘ったくせにぃ」
明子は、朱美のいう意味が始め分からなかった。
朱美 「断ると思ったの、本当にこんなおばさんに来るのかなって」
明子 「ふんふん」
朱美 「でも、着いてきてくれたわ、嬉しかったの」
明子 「着いてきたのは、朱美さんが素敵だからよ」
明子の優しい言葉に、朱美はうるっときていた。
親しい明子なら自分が少年を誘ったのは
ただセックスの目的だけでないことを知って欲しかったからである。
朱美 「ありがとう、その子の眼に何かを感じたのわたし、この子は寂しいのかなって」
明子 「寂しいって、何が?」
朱美 「私ね、子供がいないから良く分からないんだけど、感じたのよ」
聞き手の明子は、熱を帯びて語る朱美の眼差しをじっと見つめていた。
おそらく朱美のシーンを自分に重ねているのかもしれない。
仲の良い朱美の気持ちが、痛いほどわかるからだ。
それは同じ好みと、何でも話せる間柄であり
同じ熟女としての女同士だからでもあるようだ。
明子 「そうなんだ、フィーリングって言うのかなぁ」
朱美 「そうそう、そんな感じ、大人と子供という感覚じゃなくてね」
明子 「うん」
朱美 「なんて言うのかな、人と人という感覚かな、変な言い方だけど」
明子 「私も息子がいるけど、知らない間に、いつの間にか大人になってるのね」
朱美 「そうなんだ?私には良く分からないけれどね」
明子 「それで、ホテルでどうしたの?それを聞きたいな」
朱美 「あは、そうよね、ホテルの部屋に入るとき、少年は戸惑っているの」
明子 「でしょうね、初めてだとすれば」
朱美 「私はその子の手を優しく握って、言ったの(大丈夫よ)って」
明子 「さすがね」
朱美 「お部屋に入って、私はその子を立ったまま抱いたの、ぎゅーっと」
明子 「そうしたら?」
朱美 「その子ね、私に抱かれながら、(おばさんの身体暖かいです)って・・」
明子 「まあ、可愛い」
朱美 「彼ね、私の胸に顔を埋めて、おっぱいに顔を押しつけるの」
明子 「ふんふん」
朱美 「私、言ったの(そう暖かいのね、気持ち良い?)って、聞いたの」
明子 「優しいのね」
朱美 「そうしたらその子ね、むかしお母さんにもこうして貰ったって・・」
明子 「まぁ、やさしい子なのね、その子」
朱美 「でも、最近は年頃になってから、あまりお話ししていないみたい」
明子 「そうよね、男の子って、そういう時期があるのね、うちも同じよ」
朱美 「うん、明子さんも同じような男の子がいるのよね」
明子 「そうなの、その子の気持ちわかるわ、それで胸を押しつけたところよね、お話し」
朱美 「彼はね(はい、とっても・・良い匂いがする)って」
明子 「素敵なシーンね」
朱美 「私は(おばさんを好きにしていいのよ、君の好きなように)って」
明子 「わぁ、いよいよ始まったわね」
朱美 「そうしたら(分からないのでおしえてください)って私の眼をじっと見つめて」
明子 「素敵っ」
朱美 「私ね、彼の眼をみつめて、心から思ったのよ」
明子 「あぁ、何を?」
朱美 「私、この子と長く愛し合っていけるかも・・って思ったの、何となくだけど」
明子 「す、すごいわ、運命的ね」
朱美 「そう、何か運命的なひらめき・・って言うのかしら」
明子 「ドラマチックねぇ」