新入社員歓迎会-7
ソファーでは、あいりが身体をくねらせて二人の男の耳舐めに耐えていた。
左右の耳に施される淫靡な舌技――。
一方の耳たぶをしゃぶられればもう一方の耳穴には舌が差し込まれる。
「……濡れてきたんじゃない……?」
「……もっと刺激が欲しいんだろ……?」
両側から交互に囁かれる破廉恥な言葉が、あいりの羞恥心をさらに煽りたてた。
耳を舐められているだけなのに、まるで全裸に剥かれて皆の前で犯されているような感覚があいりを襲う。
「……ハッ……ハアッ…や…やめてくだ……あっ……ああっ……」
嫌だと思っているのに激しく反応してしまう肉体。
特に川瀬に舐められている方の耳は、ありえないくらいに感度が高まり、クリトリスや乳首と同じくらい敏感になってしまっている気がした。
そこに軽く息がかかったり舌先が触れるだけで、あいりの身体は達してしまいそうなほどの快感に貫かれる。
両方から一度に攻められているだけに、いかに川瀬の愛撫が卓越しているかということをあいりは身を持って実感させられていた。
「……あ…ああっ……」
ソファーの上で身悶えるあいり。周りの男たちはもはや酒を飲むのも忘れてあいりの恥態にじっと見入っていた。
中森があいりの太ももに手をおいた。
「もっと声だしていいんだよ」
卑猥な言葉をかけながら、どさくさ紛れにスカートを上にずらしていく。
「……あ…し…支配人……」
下着がもう少しで見えそうになり、あいりは足をぎゅっと閉じた。
向かい側で見物している男たちは中を覗き込もうと一斉に身を屈める。
「……すげぇ……」
「もう見えそう……」
中森は肩に回していた手を、あいりの脇の下に滑り込ませてきた。
その指先はすぐさま乳房の弾力を確かめるようにうごめきはじめる。
「……あっ……はあっ……うっ……」
抵抗しようと身をよじった瞬間川瀬の手が背中に回り、ニットの上からすばやくブラの留め具を外した。
「……あっ!…イャッ……」
あいりの豊満な乳房は完全に締め付けを失ってニットの中に解き放たれてしまった。
乳房をガードすべきブラジャーは、もはや胸元にぶら下がる小さな布と化し、逆に敏感になってしまったあいりの乳首に絶妙な摩擦を与えてくる。
両耳と乳房、太ももに絶え間無く与えられる甘美な刺激。
そしてこれほど明らかなセクハラ行為を、決して止めようとしない男たちの絡み付くようないやらしい視線―――。
「……ハァ…いや…もう…やめて下さい……誰か…助けて……」
周りにこれだけの人がいるのに、誰一人自分を助けてくれる人はいないのだろうか―――。
そう思った瞬間、三田村の顔があいりの頭をよぎった。
『――そうだ……三田村くん……彼はどこにいるのだろう……』
救いを求めるように辺りを見回すと、三田村は少し離れたテーブル席に座って、あいりを正面からじっと見ていた。