三田村真吾の憂鬱-1
「あっ…んっ…真ちゃん…」
痛みを感じたらしく、慶子が眉をひそめてくぐもった吐息を漏らした。
二ヶ月のブランクがあったせいか、慶子の秘部はまるで処女のようにぴったりと閉じており、早く繋がろうと焦る三田村をたしなめるかのようにやんわりと侵入を拒んでいた。
「……痛かったか……?」
三田村は一旦挿入を中断し、痛みに耐えてギュッと目をつむっている慶子のおでこに優しくキスをした。
「……ゴメン…俺…なんか焦ってるわ……」
改めて慶子の陰唇を右手でそっと掻き分け、中央の亀裂を人差し指でゆっくりと撫であげる。
痛みで快感が引いてしまったのか、その部分はさっきよりも少しぬめりを失っていた。
「……舐めても……ええ?……」
「……えっ……?」
三田村は戸惑っている慶子の華奢な足を優しく持ち上げ、あらわになった麗しい花弁にゆっくりと顔を近づけた。
「……あっ…や…いや……」
身体の関係が出来てからもう二年がたつのだが、もともと性に対して消極的な慶子は未だにクリニングスを嫌がる。
いつもなら慶子の嫌がることは無理にはしない三田村だが、今日は二ヶ月ぶりに抱く生身の肉体に、いつも以上に気持ちが高ぶっていた。
明日になればまた大阪に帰ってしまう愛しい恋人の全てを、隅々まで自分の目と身体に焼き付けておきたかった。
「……お願いや…したいねん……」
「……真ちゃん……」
慶子が恥ずかしそうに顔を赤らめる。
「……だって…明日から…またしばらく会われへんやん……」
慶子の返事を待たずに、三田村は柔らかな鷄頭の花のような愛らしいラビアを両手で左右に広げ、その頂点にある小さな真珠をそっと口に含んだ。
「……あっ…あんっ……」
慶子の口から控え目な喘ぎ声が漏れ、愛らしい割れ目が意思を持った生き物のようにぴくぴくと小刻みにひくつく。
「……あぁ…慶子…むっちゃかわいいで……」
久しぶりに間近で見る生々しい慶子の女芯に、三田村の下半身は熱く疼いていた。
何度肌を重ねても、自分の恋人でありながら慶子の身体はとても神聖なもののように感じる。
二ヶ月間男性に触れられていなかったことで、その肉体は更に神々しいような清潔感を漂わせていた。