落ち葉-1
落ち葉の季節になると
いつも思うことがある。
落ち葉が
枝から離れて
散っていく瞬間って
どんな気分なんやろう。
「もうええわ」って
あきらめるんやろうか?
「思い残すことないわ」って
満足してるんやろうか?
頭上から次々降り注ぎ
足元に累々とふり積もる
たくさんの落ち葉。
カサコソと鳴る
乾いた落ち葉の音には
もはや生命の気配は一切なく
枝から離れる前に
すでに「彼ら」は
死んでたんやろうか――。
そんなふうに思えてくる。
私という名の葉は今
どの季節の中にいるんやろう。
やがてくる落ち葉の季節――。
私は
穏やかに粛々と
散っていけるんやろうか。
いつでも
「死」を想いながら
今を生きたい。