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光の道
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春の光〜佐藤〜-1

「今日から営業1課に配属になりました佐藤淳司です。よろしくおねがいします!」

俺が今日、一番緊張した瞬間だった。



大学を卒業した春。
4月の最初の日。

入社式を終え、辞令書をもらった。
支店と部署は事前に通知がきて、引っ越しや準備も出来て覚悟もできていた。
辞令書をもらうと気が引き締まる。


俺がこの会社を選んだのは3つ。
希望の業界だったこと。
希望の職種があること。
社風が自分に会う気がしたから。

内定をもらって内定式に行って確信した。
この会社を選んで間違いなかったと。
内定式で出会った人。
あの人と一緒に仕事がしたいと思った。

動機が不純って言われるけど。
まさに一目惚れだった。
だから第一志望をこの支店にした。



入社式を終えたあと、そのまま同期と支店に向かった。
同期は男2人。
木下と笹原。
3人とも違う部署。
支店長に連れられ各フロアに挨拶に行く。

俺は営業1課。
あの人はどの部署にいるのか。
そもそもこの支店にいるのだろうか。
そこが気になって仕方がない。


最初はテンションも高かったが、だんだんと不安になっていく。
まだあの人に会えていない。
不在の人もいたからそこにあの人がいるかもしれないけど…

残りは2つ。
俺が配属になる営業課と企画課だ。


企画課に行くと、課長と事務の制服をきたお姉さんがいた。
あとの2人は今不在だということ。

この時点で俺は複雑だった。
営業課にあの人がいれば毎日絶対に楽しい。
近くで仕事ができるということ。
でも、これで営業課にもいなかったら…
あの人はいない可能性が大きい。
転勤か、退職か…


そして、営業課のデスクに行く。
課長と、女の人が2人いたが、他は不在。
課長に挨拶すると、営業課の人は1課も2課もほとんどの人が今出払っていると言われた。
16時にはみんな戻るからその時に紹介すると言われた。




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