裏路地の女-7
濡れているのは眼だけではない。
女の膣からは溢れるばかりの愛液が溢れていた。
涼太は、反り返った太いペニスを女の中に挿入した。
入れながら涼太は激しく女の中に押し込み、掻きまわした。
「あっあっ・・お客さん、逝く!」
女の締め付ける膣の力で堪らず、涼太は女の中に激しく射精した。
「あぁ・・」
男と女は、同時に絶頂を向かえ、そのまま抱き合っていた。
涼太は、こんなに気持ちが高ぶったのは久しぶりだった。
女を抱きながら涼太は彼女の顔を見る。
「最高だったよ、気持ちが良かった」
「私も、気持ちよかったです」
「ねえ、君・・」
「はい?」
女は優しく微笑みながら涼太をみる。
「君は、どうしてこんなところで?似合わないな」
「そうかしら?」
「身体はこんなに白く綺麗だし、汚れていない、それに優しい」
「ありがとう、嬉しいわ」
「もう、どのくらいしているの、こんなこと聞いても良いのかな」
涼太は女の髪の毛を優しく撫でた。
「あの、お客さんで五人目なの・・・」
「え・・じゃあまだ長くはないんだね、でもどうして?」
女は優しい涼太に心を許し、身の上話を語り始めた。
彼女は始めて客の男から、女らしく優しく扱われたからである。
大体の男は涼太と違って粗野な男が多く、
彼女の中に荒々しく挿入し、果てた後も素っ気がなかった。
そういう男達の中で涼太の存在は違っていたようだ。
彼女は、昼間は安い食堂のアルバイトで働き、夜は週2回ほど男の相手をしていた。
前に上京していた従姉妹を頼って、家出同然に田舎から出てきたのだが
現実は厳しかった。
その従姉妹は、自分の家庭が精一杯でマリアどころではなかったからだ。
マリアは一人になった。
手に職があるわけでなく、都会では知り合いもなかった。
アルバイトだけでは食べてはいけず
無知な彼女は、こうして教えられた商売で身体を売るしか術がなかったのだ。