しんたろの職業-1
中国人農業研修生の話@しんたろの職業
田舎の街でパソコン教室を経営する作者は、中古のパソコンなどの販売も手掛ける、極めて貧乏でモノ好きな男である。
暑い夏であった、サハリンからの訪問団が帰国した数日後のことであった。
中古のパソコンショップに見るからに中国人風の男が現れる、この日から秋までの数か月、彼らとの交流が始まる。
作者が中国人、とりわけ労働者としてこの街に中国人を見ることは初めてであった。
コンピュータ関係の仕事柄、チャットなどで知り合った海外の友人は多数あった、その作者が、まさかこの街に中国人が働いていようとは、その日まで思うことはなかった。
郊外の農家のオヤジらしき男が一人の中国人を連れ中古のパソコンを探しに来たのであった。
ニイハオと中国語で挨拶すると、大きな中国人は笑って答えた、中古のパソコンをほしいとのこと、中国人への興味もあって、2万円で売買は成立、興味から中国人に無料でパソコンを指導することとなった。