『しほの秘密』-4
「しほのスベスベした内股を撫であげ。
太ももの付け根までカバーした見せパンの裾に到達する政信の指先」
「『本当にそこは…』
手を払い退けようと、腰を避けようと。
足掻き続けるしほ」
「が…しかし」
「遂にはしほの股ぐらにまで伸びる政信の指先」
「その指先が驚愕したようにビクッと震える」
「政信は…」
「『えっ!?』
驚愕以外何物でもない表情で。
しほの横顔を見つめる政信」
「そのしほは。
泣きそうな虚ろな瞳で窓の外をジッと見つめている」
「抵抗の足掻きを続けていたしほの下半身。
その動きは急速に弱まってきている」
「そんなしほの横顔を繁々と見つめながら。
もう一度、確かめるように。
しほの股ぐらに指先を伸ばす政信」
「そこには…」
「政信がよく慣れ親しんだ感触があった。
間違いない。
ピッタリした薄いピンクの生地の下には肉の棒の感触」
「『こいつ…』
政信がそう思った瞬間」
「『やめて…』
泣きそうな顔のしほの薄いピンクの唇が微かに動いた」
「その瞬間。
何とも言えない衝撃を受ける政信。
目の前に立つ清楚な感じの女の子は間違いなく。
ソレであった。
だが…。
その手のステレオタイプであるガッツいた感じや積極的な感じは一切ない。
むしろ戸惑い、嫌がっている」
「更に目の前の清楚な女の子は感じ始めているようでもあった。
その証拠に眉を潜め、曇った顔。
その唇が小さく開き、荒い吐息を繰り返している。
そして。
彼女の股間もムクムクと大きく固く卑猥に変貌を始めている」
「ただ。
その反応とは裏腹に困ったように顔をしかめ。
ソワソワと落ち着きのない彼女の様子」
「そのしほの様子が政信に今までない感情を芽生えさせていた」
「ハの字にしかめられた美しい形の眉。
まさに憂いを帯びた大きな瞳。
“なんか……可愛い”
触っている相手が自分と同性と判っても。
政信の手は止まらなかった」
「元々、政信にその気があった訳ではけっしてなかった」
「それでも何かに憑つかれてしまったのか。
見せパンの生地に浮き上がった生硬い肉の棒を擦り初める政信」
「『いや…やめて』
美しい顔を曇らせたまま小さく抵抗の声を漏らすしほ。
小さく震え。
弱々しく藻掻き。
本気で嫌がっている事は間違いなかった」