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家庭教師
【同性愛♂ 官能小説】

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第四章「行為」-1

第四章「行為」

 舌と舌を絡ませながら、俺はゆっくりとシノブから顔を離した。潤んだ瞳で見上げるシノブは心底可愛い。
「先生……、うわっ!」
 俺はシノブを両手で抱え上げた。運動不足解消に普段からジムに通っているが、シノブの身体は思いのほか軽かった。
「うお、お前、ずいぶん軽いな。ちゃんと喰ってるのか?」
「うふふ、まさか先生にお姫様抱っこされるとは思わなかった。なんか嬉しい」
 抱え上げられたシノブは、齧りつくように俺の首筋を抱き締めてきた。顔も近いので、鼻にかかる吐息がこそばゆい。
「お袋さんが帰ってくるのは何時ごろだ?」
「多分、八時頃。いつもは帰ってくる前にメールが来ます」
「それじゃ、あと三十分くらいか」
 俺はお姫様抱っこしたシノブをベッドに運んだ。
 シノブは力なく横たわり、片腕を額に乗せて俺を見ている。無防備に身体を開いている少年の身体は、ひどく艶かしかった。
 Tシャツは着たままだ。ショートパンツもそのままである。しかし、はだけたTシャツの裾から覗く素肌やショートパンツから伸びる綺麗な素足は、性的特徴を備えるわずか前の中性的な輝きを放っており、それを眺めやるだけで俺の心臓は鼓動のテンポを速めてしまう。
 こんな気分は、中学生のときに初めて女の裸を見たとき以来だ。
「なんか、美味しそうだ」
「僕、先生に食べられちゃうの……?」
 おかしなことを思わず呟いてしまった俺も俺だが、コイツもなんて返しをしやがる。年上の余裕があっさりと消えてしまいそうだ。
 ベッドに半身で腰掛けた俺は身体をひねってシノブに覆いかぶさった。ここは少し強めに出るべきか……。いや、そんなことを考える時点ですでにヤバイな。
「舌を出せ」
 軽く顎を上げたシノブは唇を軽く開くと、おずおずと舌先を伸ばしてきた。
 アホみたいな趣味と言われそうだが、俺はこのときの相手の表情が好きだ。これまで女とキスをするときは必ずこうしていた。男にこの顔をさせるのは初めてだが、シノブの表情はこれまで見てきたどんな女の表情よりも扇情的だった。心臓が不整脈かと思うほどに激しく鼓動している。
 俺は突き出された教え子の舌先を自分の舌先で軽く舐めると、唇で挟み込むように吸い付いた。吸い付きながら、自分の舌先を少年の口の中に挿し込み、犯していく。
「ん……ふ……」
 シノブの唇を味わいながら、Tシャツの裾を軽く捲り上げた。色白の幼い素肌が露になる。掌をシノブの胸に当ててゆっくりと撫で回すと、面白いように身体が反応する。身体を捩る教え子の反応が面白くて、俺は五本の指先を立てて華奢な胸から脇にかけてじわじわと愛撫した。
「んはあっ! せ、先生の触り方、やらしい!」
 唇から唾液を引きながら、シノブは喘ぎ声と叫び声を同時に上げた。
「お前、感度良いのな。こんな感じで喘がれたら、男でも女でもおかしくなるのがわかるわ。こっちはどうだ?」
「ふえ?」


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