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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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記憶-14

「っ……おねだりか?仕方ないな」

 兄は右手を顔の横につき、左手で片足を抱えて動き出す。

「ああっ…あくっぅっ……んあぁっ!」

 兄は角度を変えたり、打ちつける強さを変えたりしている。

「!!っあぅっ!」

 急に躯が跳ねた……何これ?

「お前のいい所はここか」

 兄はニヤリと笑うと、そのいい所を執拗に攻めだした。

「ふあぁっ!いやぁっ…あっあっああぁ…だ……めぇっ……ああぁっ!」

 凄い……気持ちいい……どこかに飛ばされそう……おかしくなる。

「は…キアルリア……お前の中……いいぞ…っ……」

 兄の言葉に中がキュンと締まったのがわかった。
 兄も気持ちいいのだと思うと嬉しい。

「あっああっ……いや……イき…そ……」

「一緒に……イくか……」

「ああっあっあっ」

 兄が激しく打ちつけてくるタイミングに合わせて中が勝手に締まる。

「いやっいやあああぁぁああぁぁっ!!」

「っくぁっ」

 胎内の収縮に巻き込まれた兄が慌てて自身を引き抜き、欲望を吐き出す。
 勢い良く吹き上げた白濁液は胸の辺りまで飛んできた。

「ん……ぁう……」

「は……はぁ…はぁ…」

 兄は荒い呼吸のままタオルで躯を拭いて、のしかかってきた。

「んう……重いです……」

 せっかく気持ちいい余韻に浸っているのに、と文句を言うと兄は横にずれてくれたが、腕はしっかり巻きついたまま。
 無言だが、引き止められているのがわかった。
 兄の方に躯を向け、首筋に顔を埋めて甘える。
 そのまま目を閉じると、兄も優しく髪を梳きながら目を閉じた。


 空が白んできた頃、そっと兄の腕から抜け出して身支度を整える。
 子供のような顔で眠る兄を見ていたら悪戯心が芽生えた。
 危険を承知で自室に行き、ぬいぐるみを持ってくる。
 城に来たばかりの頃に2人の兄がプレゼントしてくれたもの。
 10歳の子供ぐらいの大きさで無駄に手足がひょろ長い可愛くないウサギのぬいぐるみ。
 それでも寂しい夜に一緒に寝ると安心したものだ。
 兄が起きないように腕を持ち上げ、そのぬいぐるみを抱かせる。

 目を覚ました時に、きっと笑ってくれるだろう……そう信じて窓から外に出て、城を後にした。


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