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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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異国の姫君-14

「あ…はぁ……」

 力が抜けたキャラの顎をすくいあげ、更に濃厚な口づけを施すと、くてんと寄りかかってきた。

「降参だろ?」

 ニヤニヤ笑いながら顔を覗き込むと、潤んだ瞳で拗ねたように見つめ返してきた。

「……意地悪……」

「褒め言葉としてとっておきますね?姫」

 城で言われた言葉を返すアースにキャラは吹き出す。

「つうか、どうやって脱がすんだこれ?」

 無理矢理脱がしたら破きそうで勿体ない。

「ああ……後ろのファスナー下げて」

 キャラは後ろを向いてアースに背中を見せた。
 アースがファスナーを下げると素肌が覗く。

「ノーブラじゃん」

「矯正用の下着まで準備する時間がなかったんだよ。リンさんのはサイズ合わないし……」

「ああ……あいつ胸でかいもんなぁ」

 キャラは小さいわけではないが、リンと比べると控えめサイズ。

「……悪かったな」

 別に気にした事などないが、何度も肌を重ねている相手と比べられるとさすがに文句も言いたくなる。

「はは……お前のヤキモチって初めてだな」

 肩からドレスを脱がし、背中にキスを落とす。

「ぁ……妬いてねぇし」

「はいはい♪」

 アースはキャラを抱き上げベットに下ろし、唇を舐める。
 ドレスは脱がしたがアクセサリーや髪型はそのままなので、なんだか悪い事をしている気分になる……が、それもまたいい……。
 たっぷりねっとりと唇を重ねて、滑らかな肌を撫で回す。

「ふぅ…んっ……はぁんっ……」

 火照り始めた躯をよじり悩ましげに膝を摺り合わせるキャラは、我慢できないと言わんばかりに自らも舌を絡めてくる。
 もしかして……と思い、下の方を下着の上からそっと触ると、明らかに湿った音がした。

「はしたない姫だな」

「あっ……ん……いやだ……お好きなくせに……」

 キャラはアースの意地悪に付き合って、姫らしく返す。
 アースは一瞬、驚いた顔をしてから喉の奥で笑う。

「確かに……」

 唇を首筋に落として胸を揉み始めると、キャラの躯が跳ねた。

「あ……んんっ」

 徐々に唇を下げ、鎖骨から胸の谷間まで唾液で濡らしていく。
 目の前にはピンと立ち上がった乳首。
 それを口いっぱいにくわえて、舌でたっぷりと舐めまわす。


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