消えた光とかすかな光-11
「は??大輔くん??」
「俺は由梨の味方だよ。マスターだって。だから安心して、聡と話せ。お前のことだからしばらく引きずるだろ??あいつと会うのが怖いなら、俺が一緒にいてやる。だから、前を見ろ。お前も昔、俺に言っただろ?失恋した時は、支えてくれるやつがいた方がいいって。お返しだよ。その代わり、昨日からの世話もあるから、今度の飲みはお前の奢りな。」
大輔くんは笑って言ってくれる。
心強い。
〜♪〜♪〜
メールが入ってくる。
さっきの大輔くんの言葉のお陰で、メールを見る決心がついた。
案の定、メールは、さっき受信したのを含め、全て聡だった。
「…何これ…」
届いたメールを見て、言葉を失う。
『由梨、話がしたいんだ。今日遊ぶ予定だったから時間あるだろ?会えないか?』
『由梨、連絡くれ。電話でてくれ。』
『由梨、頼む。』
『今から行く。』
『由梨、お前どこにいるんだ?』
『大輔の所か?』
目眩がしそう。
合鍵で入ったんだ。
勝手に私の部屋に。
「由梨…?」
大輔くんが私を呼んでる。
すがる目で見て、携帯を渡す。
「多分合鍵で入ったんだ、部屋に。私が居ないから、ここって思ったのかな??」
「会いたくないか?鍵返してもらわなくていいのか?俺は別にお前にここに居てもらって全然構わんが、それじゃ何も変わらんぞ。」
そうなんだけど…
だって、まだ…
「そりゃ、私だって逃げたくないけど、まだ準備できてない。っていうか、聡に会うのが怖い…」
「お前は昨日頑張ったんだ。あとはあいつのワガママだ。嫌なら電話でもいい。ただ、会いたくない、もう話したくない、その事は伝えてやれ。」
〜♪♪♪〜
大輔くんが言ったあと、携帯が鳴る。
大輔くんのだ。
大輔くんが手に取り、ディスプレイを見る。