金色の双眸-29
「……ああぅっ……」
注がれていく熱いものに、キャラは嬉しそうな声をあげた。
「っは……なんか、いつもと違ったな……」
まあ、最近は大分乱れるようにもなったが、基本照れ屋なので普段もここまで喘ぎ声をあげたりしないし、名前を連呼したり、ましてやキてとかイくとか口にしたりあまりしない。
「あ〜……久しぶりだしぃ……気持ち良かったぁ〜……」
ぐったりしながらも満ち足りた表情を見せるキャラにアースは苦笑する。
「退院したらフルコースで可愛がってやるよ」
キスをしてくるアースの言葉にキャラはハッとする。
そういえばここは病室だった……結構思いっきり声出してたような気が……。
青くなるキャラにアースは喉を鳴らして笑う。
「声が漏れないように、結界張っといた」
バチンとウインクするアースに、呆れつつも安心する。
その時、ドアをノックする音と、エンの声がする。
「アース?終わった?」
エンは付き合いが長いので何をしていたのか検討がつくらしい。
「おう」
服を着て身なりを整えたアースは、キャラの服もキチンとしてからドアを開ける。
「リンさんの意識が戻ったらしいよ〜」
嬉しい報告にキャラとアースは顔を見合わせ、手を打ち合わせたのだった。