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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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金色の双眸-20

「おっと、感度も上がるみたいだね」

 舌なめずりした男は面白がって手を往復させる。

「っふぅっ…や…止め…っはぁっ」

 感じたくもないのに律儀に反応する躯に腹が立つ。

「っあぁぁっ!」

 そうこうしている間に3度目の波。

「やめっ…!いっああああぁぁぁぁぁっ!」

 まるでこの男の手でイかされたような感じになり、益々怒りが湧いてくる。

「ぐ…はっ…はっ…」

 いい加減、頭が酸欠状態で意識が朦朧とする。
 いっその事、気絶出来れば楽なのだろうが、すぐに波が襲ってきて無理やり意識が戻る。

「そろそろ欲しくなってきたでしょう?」

 男の言葉はまったくもってその通りで、さっきから躯が快楽を求め疼いてしょうがない。
 とにかくムチャクチャに弄り回して、ぶっこんで欲しくなる……が、相手がこの男なのは真っ平ゴメンだ。

「……はぁ…いらねぇよ……」

「頑張るねえ……でも、ぼくの方が限界かな?……だって、君そそるんだもん」

 男はキャラに覆い被さってきて首筋を舐め上げた。

「っあぅ……さ…わんな…んくぅ」

 キャラは男の服を掴んで引き剥がそうと努力するが、どう見てもしがみついているようにしか見えない。
 男は服の上からキャラの胸を揉みしだきはじめ、乳首をつまむ。

「んあぁっ!嫌っ!い…やだぁっ!!やめっ!ああっ!!」

 意志に関係なく感じてしまうのが嫌でキャラは絶叫する。
 男はさも可笑しそうに笑い、更に激しく愛撫を続ける。

(アースぅ!!)


「!!!!」

 スネークの痕跡を追っていたアースは頭の中に響いた絶叫にビクリとして馬を止めた。
 急に止められた馬は嘶きながら前足をあげて2、3歩足踏みする。

「どうした!?」

 スオウも慌てて馬を止め、アースに叫ぶ。
 アースはスオウを無視して顔を空に向ける。

「……エン、アビィは行けるか?」

「行けるよぉ」

「喚べ。団長、ここから南東に2キロ先です。俺は……先に行きます」

「わかった」

 どうせ止めても聞かないだろうと、スオウはそれだけ言って南東へ馬を向けた。

「アビィ!」

 アビィを巨大化したエンはその背中に飛び乗り、アースを待つ。
 アースが軽く飛んでアビィに乗り、アースが乗ったのを確認したアビィは羽を打ちつけてブワリと飛び上がった。


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