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〈晩秋〉
【鬼畜 官能小説】

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〈晩秋〉-8

「たす…け…て……い…や………」

『先生の身体ぶつけないようにね』


徐々に……友紀の身体には力が入るようになっていた……高圧電流の呪縛は効力を失いつつあるが、それでもまだ何かを為し得るには不十分だ。

防音の為に塞がれた玄関の前を抜け、裏手の小さな勝手口の扉が開かれ、そして部屋の中に明かりが灯る……そこは禍禍しい異世界だった。


「!!!!!」


埃塗れのフローリングの床に、大の字の形をした台が設置され、そのあちこちには犬の首輪らしきベルトが固定されていた。
それがどんな使い方をされるのか、友紀にはすぐに理解出来た。





「や…め……嫌…だ……」


友紀の目は見開かれ、まだ焦点の定まらぬ視線を男達に送った。
この台に乗せられ、ベルトで固定させられたら、いくら全身に力が漲ろうとも脱出は不可能。
少しだけ動く手足を突っ張り、乗せられた台から転げ落ちてでも逃れようと足掻いていた。
それは弱々しい哀願などではなく、毅然とした抵抗だった。


『まずは右手から止めますか。ほいっと』

「やめ…ろッ……は…なせ……」

『脚は強めに締めますか?力は強いだろうし』


満足に動かぬ身体……いくら成人女性とは言え、まだ痺れの残る手足では男には敵うまい。いや、例え痺れがなかったとしても、数人掛かりで手足の一本一本を固定されていけば、最後には微動だに出来ぬ肉人形にされていくはずだ。
つまり、車内に押し込まれた段階で、友紀の運命は決まっていたのだ。



『出来ましたねえ……』

『ンフフ…完成ですよぉ』


男達がシコシコと作り上げた拘束台。そこに欲しかった〈食材〉が乗せられたのだ。

紫色のワンピース。それだけを纏う獲物……料理教室の時と同じく胸元を開けた衣服に、ストッキングすら穿かない肢体……必要最小限の装飾で、素材の良さだけで勝負する一品のような美女……熟女と呼ぶにはあまりに若くて美しい《肉》が、男達を虜にするのも無理もない事だ。




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