〈晩秋〉-20
『あ、もう朝か？ヤバいな……』
『私も仕事に行かないと』
監禁から今まで、楽しい輪姦を繰り返していた男達に、現実の時間が組み込まれる時がきた。
そして、そそくさと服を着て、名残惜しそうに友紀の頭を撫でた。
「……う……うぅ……」
性の捌け口に利用され続けた友紀は放心状態のまま、ぽっかりと目と口を開けたままで寝転がり、時折苦しそうな呻き声と溜め息をつくのみ。
開け放たれた股間の真下には、大きな精液の海が出現しており、どれだけの量の精液が友紀に注がれたのか想像すら出来ないくらいだ。
『へへへ……ま、お仕事頑張って下さいよ。私に仕事なんて無いですからね』
『私も無職ですから、今日も友紀先生と遊んでますよ』
二人の男だけを残して、他の男達は部屋を後にした。
この噎せるような牝の臭いと牡の臭いの充満する部屋に、まだ拘束台に設置されたままの友紀と、まだまだ物足りない表情の男が二人……。
『ア〇ルもヤッちまってイイんだよな？』
『当然ですよ。こんな良い女がいるのに、仕事に行く奴が馬鹿なんですよ』
二人は、仰向けで寝転がり、ピッタリと合わさった尻肉を掻き分けると、牝汁と精液で濡れた肛門に、力任せに肉棒を突き刺した。
「ん"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」
初めての激痛に発した悲鳴は、少女が処女を失う時の叫びのようで、弱々しくて愛しいものだった。
未開発の肛門は固く窄まり、肉棒を痛いくらいに締め付け、何度も果てたはずの絶頂を、いとも容易く迎えさせてくれた。
『ふぅ……たまんないねぇ』
『おお？これは気持ちイイや!』
人数が減ったところで、友紀の生き地獄は和らぎはしない……。
友紀は、女性としての鮮度は下り坂に入っている。
それを日々の努力で磨きをかけ、衰えを遅らせてきたのだ。
生肉は、寝かせると旨味が増すという。
友紀の身体自体が極上の肉であり、美味い肉には肉食の獣が喰らいつくのは当然の事だ。
昼は二人が喰らいつき、夜には仕事を終えた男達が、食欲のままに貪り喰うだろう。
友紀には、もはや自らを磨く事は不可能だろうし、その必要も無いだろう。
堕とされるだけ堕とされて、喰われるだけ喰われるだけだ。
寒風が家屋の窓を揺らし、樹木から吹き飛ばされた枯れ葉が屋根に積もる。
淋しさが募る山間に、友紀の人生が埋もれていった…………。
《終》