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〈晩秋〉
【鬼畜 官能小説】

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〈晩秋〉-16

『……ここの中に先生の子宮があるんだよね?』


一人の男が友紀に接吻をしようと顔を近付けた時、激しい呼吸に波打つ下腹部を摩り、蹂躙に悶える姿を見下ろして囁いた。


『今にこの中を精子で一杯にしてあげるよ……』

「!!!!」


そうだ……このまま時間が経過すれば、間違いなく男達は性行為に及ぶだろう……拒絶も拒否も、男達には通用するはずがないのだ。最初から、ここに連れられた時点で気がついてはいたが、そんな絶望を認めたくなかったが為に、友紀は意識の中から飛ばしていたのだ。
だが、改めて言葉として伝えられると、それは紛れも無く現実の事であり、誰かが助けに来なければ、絶対に行われてしまう狂気の晩餐である。



「ぷぐぅぅ!!…あ、アンタ達なんか……ん"ん"ん"ッ!!」


力無い怒気を込めた叫び声が、唇を重ねてくる男達の口の中で共鳴し、そのまま飲み込まれていった。
肛門を指でほじくられ、乳首や脇腹、股間の唇までにも接吻が与えられていく。
全力での抵抗……繰り返されてきた筋肉の伸縮も今では頼りなく、拘束台はキシリとも鳴かず、ベルトも余裕の表情で友紀の手足を掴まえたままだ。


「嫌"あ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」


唇が僅かに自由になった間隙を突き、あらん限りの声を振り絞って叫んだ……弄ばれ、汚され、堕とされていく自分……勝ち気な性格、その感情だけでは男達には勝てない事を嫌という程に味わされている……真夜中の無人の集落に、友紀の悲鳴を聞き付ける人物が居るとは思えなかったが、それでも叫ばずにはいられなかった……それが一縷の望みだからだ。


「助け…っ!!……ぶあッ!!!…………やあぁぁッ!!!」


少女のような悲鳴をあげて、友紀は泣き叫んだ。

男性として魅力の欠片も無い底辺の男共。
友紀の価値観からしても、取るに足らない男共。
みすぼらしい容姿、如何なる基準でもっても《醜》でしかない男共に、自分の弱い姿など見せたくないというプライドが、友紀に素行不良を思わせる言動をとらせていたのだ。
取って付けた様な〈悪〉など、所詮は上っ面だけの威勢でしかなく、失笑モノの悪あがきでしかない。
そんな薄っぺらい威圧が通用するのは、友紀に好意を寄せる真っ当な男性達だけだろう……。


『マ〇汁が濃くなってきましたよ?こんなに糸引いて……』

『噛まれるのが好きなの?もっとコリコリに固くなったぞ』




生まれもった美貌……女性としての最大の武器が、こんな下劣な男共を引き寄せたのだ。

輝いていた過去。
煌びやかな未来。

望めば何でも叶うと思っていた友紀の人生に、薄汚い男共が有無を言わさずへばり付き、異常な世界へと引きずり込んでしまった。

世の男性を魅了する肉体は、性根まで腐った男共に拘束の憂き目にあい、精液を放出したいが為の好奇心に曝されたのだ。



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