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無銭湯記スパゲッチュー
【ファンタジー その他小説】

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無銭湯記スパゲッチュー-19

第20話『進むべき定めの道のはてで』

「ここで・・・お別れね」
 柄にも無く、淋しそうにレイモンドの奴が呟いた。
「仕方がないんだ! お互いに進む道が違うのだから!」
 俺は強がって言い放った。が、彼女を元気ずける勢いは無かった。
 彼女は両手の拳を握り締め、俺に向かって叫んだ。
「ねえ! また会えるよねっ!!」
 俺は黙ったまま、自分の進むべき方え向かった。レイモンドの姿はもう見えない。

 そして・・・・

「ああぁ〜、たまには一人でのんびりするのも良いもんだなぁ〜。体に染みるなーぁ」
 俺は久しぶりに身体を伸ばし、リラックスしていた。
「おやぁ〜?」
 気が付くと目の前に誰かが立っている。何だか何処かで見たような姿形のようだが・・・
 そいつが言った。
「また、合えたね !(喜)」
「レ、レ、レ、レイモンド!!(驚)」

 脱衣所の前で男湯と、女湯に別れたて入ったはずなのに、ここの温泉は、中でつながってやがった。
 俺は思わず、立ち上がって叫んでいた。
「こっ! 混浴かよぉ〜〜〜〜〜〜!!」
 レイモンドは俺を見詰めて、呟いた。
「いやぁん・・・」

おわり


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