焔の精霊-22
「う…んぁぅ…」
緩やかな動きにじれったくなったキャラは自ら腰を動かす。
誘ってくる動きが可愛くて可愛くてたまらなくなって、アースは激しく奥へと突き入れた。
「はぁっ！ああぁぁん！」
目の前が真っ白になるくらいの快感が波のように襲う。
「ああっあぁ…い…やあぁぁぁあ！」
快楽に溺れ、躯が小刻みに痙攣する。
「っく…」
キャラの乱れっぷりに我慢できなくなり、一番奥へと突き入れたアースはそのまま欲望を全て吐き出した。
「はぁ……ぁ…」
アースは肉棒を引き抜いてキャラを仰向けにすると、愛おしそうに抱きしめる。
「ふぅ…あ…」
まだ快感の波の中にいるらしいキャラは気持ち良さそうに擦りついてくる。
そんな仕草１つで再び欲望がむくむくと頭を持ち上げてきた。
（俺は猿か……）
「っんぁ……う…そだろ？」
存在を主張してきたモノに気づいたキャラは背中に冷や汗をかく。
「嘘じゃぁねぇなぁ」
悪魔の笑みを浮かべて腰をグッと掴む。
「ちょっ！待って！タンマ！」
「覚悟しろよぉ、夜は長いぜぇ」
「あうっあぁ！！」
正常位で再び突き上げられたキャラは、アースの体にしがみつきながら長い夜を覚悟した。
「…やだ……朝じゃない…」
資料室の窓から差し込んだ光に気づいたリンは大きく両手を上げて伸びる。
「結局、他には何も解らなかったわねぇ」
「そうでもないよ」
資料室の奥からベルリアが一冊の古い本を持ってきたので、リンは立ち上がりベルリアの手にある本を横から流し読みする。
「これ……」
「なかなか衝撃的だね」
２人してため息をついついると、ノックと共にキャラが資料室に入ってきたので慌てて本を閉じた。
「おはようございます。アースから差し入れですよ」
キャラはアースの手作り弁当とコーヒーの入ったポットを掲げて見せる。