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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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焔の精霊-20

「俺もキャラが好きだ」

「知ってる」

「……可愛くねぇ」

 2人は吹き出して笑いながら軽く唇を重ねた。
 唇を離すとキャラがアースに抱きついてきたので、食器を持った手を少しあげて庇いつつ残りの手を背中に回して抱き返す。

「エンさんにお礼言わなきゃな」

 アースのフォローをして、キャラの背中を押してくれた。

「お前の胸に顔うずめてんだ。チャラだろ?」

「それは庇ってもらった事で清算済みだ」

「なるほど」

 アースは食器を流しに置くとキャラを抱え上げた。

「ま、後で考えるか。今はコッチが先だ」

 そう言うと唇を寄せてきたので、キャラはアースの首に腕を回してしっかりと唇を合わせる。

「ん…ぅ…」

 ただ唇を合わせているだけなのに背中がゾクゾクする。

「は…ぁん…んぅ」

 ペロリと舌で唇をなぞられ、少し開いた口の隙間から舌が滑り込んだ。
 素直にそれを受け入れ自分からも舌を絡める。
 そのままソファーに腰を降ろしたアースに跨る形になったキャラは、自分のソコに当たる堅いモノを感じた。

「ぁ…」

 ジュンと躯の中から蜜が溢れるのがわかる。
 シャツの裾から入り込んだアースの手が背中を撫で回し、そのまま服を捲り上げていく。
 両手をあげた腕から服を抜き取ると、しなやかな肢体が露わになる。

「っはぁ…」

 アースは背中と脇腹をなでながら胸の谷間に顔を落として強く吸い付いた。

「ぁ…何してんだよっ」

 軽い痛みに顔をしかめたキャラは吸い付いているアースの頭を軽く叩く。

「俺のだって印。よし、キレイだ」

 アースが顔を上げた所にはくっきりばっちりキスマークが残されていた。
 困ったような嬉しいような複雑な表情を見せたキャラは、ちょっと考えるとニヤリと笑いアースの首筋に吸い付く。

「わっ馬鹿っそこはやめろっ」

 目立つじゃねぇか、と慌てて引き剥がすが薄く跡が付いてしまった。

「お返し」

「このやろ」

 悪戯っ子のように笑うキャラを押し倒して体中にキスを降らす。

「んぁ…あ…」

 首筋から鎖骨、胸へと下っていく愛撫に躯が震える。
 右手で乳首を弄り、反対は舌で転がし、左手はキャラのズボンを下着ごと降ろす。


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