年下のS彼氏-1
チュン、チュン・・・・。
小鳥のさえずりと、カーテンの隙間から差し込む太陽の光で目が覚める。
目が覚めたものの、起き上がる気になれずしばらくベッドの中でゴロゴロする。
この時間がたまらなく気持ちいい。
片倉 美奈、25歳。OL5年目で、アパートに一人暮らしをしている。
贅沢はとても出来ないが、この誰からも干渉されない暮らしを美奈は気に入っていた。
恋人は、いない。半年前に別れたきりだ。
恋をするより、今は軌道に乗ってきた仕事の方が楽しい。
そんなことを言ったら、田舎の親に叱られてしまったが・・・。
ベッドの中で、手足をぐ〜んと伸ばして伸びをする・・・・・ん?
手が、なんだか暖かいものに触れたような・・・。
シーツをまさぐる。
なんだか、すべすべしたものに手が触れた。
これは、まるで・・・・。
そう、人の肌のようだ。
美奈はそっと布団をめくってみた。
・・・そこには・・・・。
見たこともない、男が上半身裸で、パンツを穿いただけの状態ですやすやと眠っていた。
「だっ・・・誰!?」
美奈はベッドから飛び起きた。
「・・・ん・・・」
男が身動きする。
美奈は、自分の格好がキャミソールとショーツだけの
格好だったことに気がついて青くなった。