年下のS彼氏-4
仕事のことや、大学でのこと・・・。
この女性は本当にこの仕事が好きなんだなあ。なんだかうらやましかった。
そして・・・。あまりに突然だった。
何の前触れもなく、その女性は立ち上がり、優斗の頬を両手で挟んだ。
「どうした・・・んっ・・・」
何の躊躇もなく、その女性は優斗にキスをした。
「ちょっ・・・んんっ・・・!」
これじゃあ、逆じゃないか・・・!じゃなくって、周りに人がたくさんいるのに!
押し返して、女性と目が合う。上気した頬、トロンと潤んだ目。
・・・反則だ!
「あ〜あ、またやってるよ〜」と、声がして優斗は慌てて女性を引き離す。
「またって、どういうことですか?」
「その人ね、酔うとキス魔になるの。ごめんね〜、酔いが覚めたら元に戻るから」
えっ・・・。
いつものことらしく、優斗はそのまま放置された。
それからも女性はキスをねだる。大勢の人の前でキスをしているのに誰も気にしていない。
優斗は、なんだか透明人間になったような寂しさを感じた・・・。
ちゅっ・・・ちゅくっ・・・
まだ大学生の優斗には刺激が強すぎるキス。やばい、このままだと・・・。
「またやってるよ」で済まされるレベルじゃなくなってしまう。
優斗はとりあえず人気のない方へ移動することにした。くっついてこようとする女性を何とか廊下へ連れ出す。
廊下でも女性は優斗から離れない。
優斗だって健全な若い男だ。そろそろ下半身がやばい・・・。