年下のS彼氏-16
―・・・美奈は、優斗の腕の中で目が覚めた。
「大丈夫?」優斗が美奈の髪を撫でながら聞く。
「うん・・・。なんか、優斗別人みたいだった」
「ああ、俺実はSなんだ」「・・・は?」
「引かれるから、最初は隠してるんだ。この間別れた彼女にも本性見せたら引かれちゃってさ。それで別れたんだ」
「そ、そうだったんだ・・・」「美奈さんはMだろ?だから言ったじゃん、俺たち相性いいって」
私が、M・・・?まるで自覚がなかった。
「自覚ないの?あんなに乱れてたくせに」
・・・たしかに、優斗の言葉にゾクゾクしたっけ・・・。
「こんな美奈さん、誰にも見せられないね?もう俺以外の人とセックスできないね」そう言って、不適に笑う優斗。
ああ・・・もう・・・。また、優斗の言葉に胸がきゅうっとなる美奈。
この人からは逃げられない。でも、それも悪くない―・・・。
美奈は、優斗の背中に手を廻してぎゅっと抱きしめた・・・。