第2部 SM観の大転換-4
4.ホットライン
「麗さん、お返事ありがとう。
素敵な可愛い名前ですね。
一生懸命考えてくれたのが、よくわかります。
諭すなんて気持はまったくなかったけど、バーチャルな世界であっても自分の名前を大切にする気持を、あなたに失ってもらいたくなかっただけなのです
が、とても気持ちよく受け入れてもらえて嬉しいです。
実は私がすごく読書好きなので、麗さんもそうだったらいいなあと思っていたので、よかったです。
それでは早速読む本を選びましょうか?
できれば世界の名作で文庫になっている本がいいと思いますが、麗さんが読みたい本を選んでください。
それから、本についての話は、このままこのサイトのアドレスを使って進めたいと思いますが、緊急用のアドレスを別に作りました。
麗さんと私を結ぶホッとラインのアドレスです。
もし、緊急に私に相談したいとか、会って話したくなったときには、
××××××@××××.jp
にメールしてください。
このアドレスにメールをもらったら、すぐにわかるようにしておきますので、
遅くても数時間後くらいには返事ができるはずです。
一応緊急用ですが、あなたが連絡したいと思ったら、いつこちらにメールして
も構いませんので、遠慮なく使ってください。
お返事を楽しみにしています。
Σ 」
ご主人様からは、こんな優しいお返事をいただきました。
さりげなく書かれていますけど、緊急用のホットラインまで用意してくだって
いることに、私は感激してしまいました。
いざというときに助けを求めることができるホットラインがあることは、どん
なに心強いことでしょう。
お蔭で私は、危なく不安定な状況にいるにもかかわらず、安心してメールでお
話できるようになったのです。
そして後に、私はこのホットラインに縋ることになりました。