第2部 SM観の大転換-3
3.初めてのお返事
ハンドルネームを決めた私は、すぐお返事のメールをしました。
「Σ様へ
心のこもったメールを、どうもありがとうございます。
危ない状況に、心当たりがあります。
ご心配をかけて、申し訳ありません。
応募への返信は、誰にもしていません。
私は読書が好きなので、
本についてならお話しできると思います。
どうか、よろしくお願いします。
あんなハンドルネームで書き込みをして、ごめんなさい。
きちんと諭してくださって、嬉しかったです。
新しいハンドルネームは、麗にしたいと思います。
この名前でいいでしょうか?
麗 」
これが、その初めてのお返事です。
今読むととても素っ気なくて、落ち込みたくなってしまうほどですが、その時の私にはこれで精一杯だったのです。