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『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

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第2部 SM観の大転換-17

16.解き明かされた謎

ご主人様から返信が来る前に、私は、続けて
「ママが裸で縛られて床に座っていて、その前に裸のパパが立っていました」
と、書き送りました。

ご主人様からは
「わかった。やはり、悪夢は麗さんがその夜に見たことなんだね。
でも、大丈夫かな?思い出して辛くなってきていないかな?
無理に思い出そうとしなくても、いいんだよ」
と、お返事がきました。

でもそのとき私は、もう心を決めていました。そして
「大丈夫です。パパとママを私の心に取り戻せたんだから、パパとママのためにも、あの夜のことをきちんと思い出さなければいけないと思うんです。
だから、メールでのお話を続けてください。
どうか、お願いします」
と、メールを送りました。

「わかった!
すごいね!麗さん!
ずいぶん、強くなったんだね。
よおし、今夜は徹夜してでも、麗さんの心の整理がきちんとつくまで、とことんメールで話して一緒に考えよう」
このメールをいただいて、私はまた感激し、ものすごく心強く感じました。

私を守ってくれる命綱は、パパとママのものだけではなかったのです。
しっかりと私を守ってくれた上、私に新たな目を開かせてくれる命綱を、ご主
人様がしっかりと握ってくださっているのです。
だから、どんなことを思い出してとしても、きっとそれを乗り越えられる。
私はそう確信し、次々に思い出し、それをメールでご主人様に送りました。
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

悪夢に出てきたのは、私が見たパパとママがしていたことであること、
悪夢の中での叫びは、そのときの私の気持であること、
その気持を声に出しそうになったので、手で口を押さえていたこと、
見ているのに耐えられなくって、そっと、そこから離れたこと、
おばあちゃんの部屋に帰りながら、すごく悲しかったこと、

そして、そして、そのとき・・・
「あんなことをする、パパやママなんてキライ」と思ってしまったこと、
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご主人様は、思い出したことを断片的にお知らせする私のメールに、相槌を打つように返信を返してくださいました。
そして、パパとママをキライだと思ってしまったことをお知らせすると、

「それだ!それが、その夜の記憶が消えてしまった原因だと思うよ。
麗さんはそれまで 、そんなことを一度も、思ったことがなかったんじゃないかな?」
と尋ねてこられました。
私は、「はい、その通りです」と、お答えしました。


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