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『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

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第2部 SM観の大転換-16

15.パパとママの秘密

「ようし、ありがとう。
それじゃあ、訊くよ。
おばあちゃんの部屋で最後にお泊りしたのは、大事件の起きるどれくらい前だったかな?」
「はい、それは林間学校へ行く前の前の夜だったから、2日前です」
「なるほどね。それで、その夜はずーっと 、おばあちゃんの部屋で寝ていて、夜中に母屋の方へ行ったりはしなかったかな?」

私は一生懸命思い出そうとしました。
おばあちゃんの部屋には、すぐ側にトイレもあります。
だから、おばあちゃんの部屋でお泊りするときは、夜中に母屋の方に行くことはまずありません。
そうお答えしようとしたのですがそのとき、
一度いったん寝たけど途中で目が覚めてなかなか寝付けなくなり、仕方がないので起きて、そのころに抱いて寝ていたぬいぐるみを母屋の私の部屋にとりに行ったことがあるのを、思い出しました。

えーと、あれはいつだったかな・・・?
あ、そうだ。あれは、最後にお泊りした日のことだ。
だって、大事件が起きた夜、なかなか眠れなくて、そのぬいぐるみを置いたままになっていたから、おばあちゃんの部屋にとりに行こうとしたら、行けなくなってしまったんだから・・・。
私は、そのことを、ご主人様にメールでお伝えしました。

「そうかあ。うん、それじゃあゆっくりよーく考えて、そのときの事を思い出
してほしいんだけど、そのぬいぐるみをもっておばあちゃんの部屋に帰る前
に、何かなかったかなあ?」
うーーん、私は考え込みました。

ぬいぐるみをもって、そのまま戻ったんだっけ?
なんだか、違うような気がする。
うーん、うーん、えーと、えーと、・・・・。
あ、そうだ。たしか、リビングの方から声が聞こえたんで、パパとママかなと思ってそっちへ行った気がするな。
うん、そう、リビングの方に行ったんだ。
私は、そのことをご主人様にお知らせしました。
「どうもありがとう。その後どうなったかも、思い出せるかなあ?」

その後ねえ、えーと、えーと・・・、
あっ!そうだ!
リビングの前に行ったらアコーデンカーテンから光が洩れていて、中からママの声がしたんだ。
たしか
「・・・じんさま。よろしく・・・・・・・・おねがいします」って、いってた。
そう、そしたら、
「よし!」って、パパの声がしたんだ。
そうだ・・・。だから、何してるのかなって、そおーぅっとアコ―デンカーテ
ンを開けたんだ。
そしたら・・・、そしたら・・・、
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あっ!
私は突然、そのとき見たことを、はっきりと思い出しました。
私は、そこで見てしまったのです。
ママが裸で縛られて正座していて、その前に裸のパパが仁王立ちで立っているのを・・・。

「今、はっきり思い出しました。私、そのとき、リビングでパパとママの秘密を見てしまったんです」
私は、興奮で震える手でキーを打ち、ご主人様にそうお知らせしました。




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