投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

『あるM女の告白』 の最初へ 『あるM女の告白』  8 『あるM女の告白』  10 『あるM女の告白』 の最後へ

第1部 ご主人様との出会い -9

9.パソコン

オナニーを再開して以来、私のSMに対する関心が急速に高まりました。
関心が高まれば、私が興奮したようなことがSMと呼ばれるものであることは、すぐにわかりました。
でも、私が一番知りたいSMの具体的内容についての知識は、一応名門とされている女子校に通う身である 私には、なかなか得にくいものでした。
その類の本や雑誌やビデオやDVDなどは、巷にあふれているのですが、制服を着ていればもちろん着ていなくても、それらに近づくことさえとてもできなかったのです。

そんなときの学校の帰り、私は熱心に誘われて断りきれなくなり、初めて美月さんの家に遊びに行きました。
美月さんの家はびっくりするほどの豪邸で、案内されて一緒に入った彼女の部屋は、ベッドも机やその他の家具もすごく立派で、まるでお姫様のお部屋のようでした。
政婦さんが運んできてくれたおいしそうな紅茶とケーキをいただきながらふと見ると、机の上にパソコンがあるのが見えました。
「うあぁ、美月さん、自分のパソコンをもってるんですね」
「うん、中学の入学祝いに買ってもらったの」
「えーっ、そんなに前からですか?それじゃあ、インターネットなんかもやってるんですか?」
「もちろんよ。すっごく面白いわよ。いろいろ調べるのに手軽で便利だから勉強にも役立つし、麗には関係ないかもしれないけど、エッチなサイトもいっぱいあるよ」
「じゃあ美月さんは、インターネットでエッチなのも、観ているんですか?」
「もちろんよ、携帯みたいにパケット料がかからないから、料金の請求が来て親にバレたりする心配はないし、ウイルスなんかさえ気をつけていれば、見放題で楽しめるよ」
「へ――ぇ、そうですかぁ」

私は、他のモノはともかくとしてパソコンだけは、美月さんがうらやましくなりました。
そして、美月さんは自分のパソコンをもっていることを両親にそれとなく話し、前期に続けて後期も学年トップをとればトップで高校に進級できることになるので、ご褒美とお祝いを兼ねてパソコンを買ってもらえる可能性は、十分あると頭の中で計算していました。
幸いにも、事は私の計算通りに進みました。
後期も学年トップになれたのでそれを報告したあと、美月さんが自分のパソコンをもっていて、それが勉強にも役立っているらしいとチラッともらすと、普段おねだりめいたことはしない私にしてはとても珍しいことなので、「それじゃあ、連続トップのご褒美と進級祝いを兼ねて、パソコンを買ってあげなきゃね」と、両親は喜色満面で顔を見合わせていってくださり、高校に進んだ春、私は望み通り、パソコンを買ってもらえました。
こうして私は、ご主人様との出会いに繋がる運命の赤い糸の片端を、このとき
手にすることができたのです。



『あるM女の告白』 の最初へ 『あるM女の告白』  8 『あるM女の告白』  10 『あるM女の告白』 の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前