第1部 ご主人様との出会い -4
4.おばあちゃんの逝去
初オナニーから3ヶ月くらい経った日、おばあちゃんが亡くなりました。
病気になり半年ほど入院していたのですが、とうとう逝ってしまわれたのです。
入院中、私はほとんど毎日、お見舞いに行っていました。
部屋に行けないで寂しい思いをさせてしまっていることを、少しでも取り戻したかったのです。
おばあちゃんはとても喜んでくれ、「麗ちゃんが来てくれるのが一番の楽しみ」と、毎回のようにいってくれました。
なんとか快復してほしいという私たち家族の願いも空しく、それでも安らかに、おばあちゃんは息を引き取られました。
そのあと私が気にしていたのは、病院から戻った遺体がおばあちゃんの部屋に安置されるのではないかということでした。
そこに安置されると、私は遺体の側に行けなくなってしまうからです。
でも、その心配は無用でした。
「麗ちゃんに来てもらえないから、死んだら遺体は母屋の部屋に安置してほしい」と、
おばあちゃんは生前に言い残していて、両親がその通りにしてくれたからです。
遺体となってもやはり住み慣れた自分の部屋に帰りたかっただろうに・・・と、取り返しのつかない悪いことをしてしまった自分を責めさいなみ、私は泣きながら遺体に合掌し、心の中で「ごめんなさい。ごめんなさい」とあやまり続けました。
そして、もう決して拭い去ることのできない「悪い子」としての汚点が、自分
の身に染み付いてしまったことを、つくづく悟ったのです。