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『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

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第1部 ご主人様との出会い -11

11.『赤毛のアン』との出会い

モンゴメリーの『赤毛のアン』は、おそらく日本の少女の愛読書bPでしょう。
とっくに少女を卒業したオバタリアンやババタリアンたちにも、もちろん少女の時はあったので、尋ねてみるとたいてい、「ああ、それ、読んだわ」という答えが、懐かしそうな笑顔とともに返ってきます。
私は小さいころから読書が好きで、特に大事件の後は友だちと遊ぶことはあま
りなく、ほとんど1人で本を読んでばかりいました。
そんな私ですが、中学のとき、美月さんから「面白いよ」と薦められて読み始めましたが、最初の部分で抵抗を感じて読むのをやめてしまいました。
ですが高1になり、もう悪い子汚点はぬぐえないと自覚すると、不思議なことにその抵抗は消えていて、ふと手にとって読み始めると、今度は面白くて読むのをやめられなくなってしまいました。
この屈折した心情はやはり、小5のときの大事件の影が尾を引いていたせいなのでしょう。
ともあれ、物語の中で明るく快活な性格で、周囲にもその影響を及ぼしていく
アンは、影である私にいつも寄り添う光の部分のように感じられ、空想の世界でのもう1人の私に思えたのです。
ですから、アンの人生に自分の人生を重ねあわせたくなり、将来は教師になりたいという夢も、この本を読んでからもつようになりました。
そして、この本の影響は、私のオナニーにまで及びました。



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