春の夜の夢-4
―風邪うつっちまうぞ。
こんな状況なのに、俺は妙に真面目なことを考えてしまう。
そのまま舌が差し込まれ、口内を怪しく蠢く。
―どうしたんだ、美緒?
体は動くのに、言葉がうまく出てこない。
唇が離れ、俺のTシャツを捲り上げ、乳首をザラリと舐めあげる。
「うっ」
―そんなとこ、舐めんなよ…
美緒はきっと変な夢にうかされているだけに違いない。
―やめろ美緒、これ以上は…
乳首をチロチロと舐め回されている間に大きくなった肉棒を、小さな手がスウェットの上からさする。
「くっ、み、お…やめ…ろ」
やっとのことで声を出すと、美緒がこちらを上目遣いで窺った。
ふっ、と微笑んだかと思うと、徐に服を脱ぎはじめる。薄明かりの中、白い肌が眩しく浮かび上がる。
―これが美緒の体…
上半身を起こして眺めると、そこには息をのんでしまうほど、美しい肢体があった。腰は細くくびれ、たわわに実った乳房の頂上には薄く色づいた突起、そして恥丘には申し訳程度の毛が生え揃っているだけだ。
俺の足の間に跪き、また唇を重ねながら俺の手を乳房へと導く。まるで、触ってと言わんばかりに…
―柔らかい。
あたたかな乳房はいくらでも形を変えた。
「はぁう…ん」
乳房全体、そして乳首をこねくり回してやると、美緒の体は時折ぴくんと跳ねる。
感触こそリアルだが、美緒の甘い声は脳内にハウリングするかのごとく響き渡る。
―夢を見ているのは俺の方か。
夢ならば、いっそこのまま美緒をめちゃくちゃにしてやりたいと思った。
片方の手を細い腰に回して、乳首をきつく吸い上げる。
「あぁっ…」
そのまま押し倒し、ベッドに太ももを広げて固定する。
ぴちゃ…
秘裂に舌を這わすと、そこはすでに濡れそぼっていた。
「ひゃぁっ、あぁん…」
ぷっくりと膨らんできた豆みたいなものを舌先で転がすと、激しく喘ぎながら腰を捩ろうとする。
「あっ、あぁぁっ!!」
―美緒が、美緒がこんなに感じてくれている…
激しく興奮した俺は、そのまま濡れた豆をちゅっと吸い上げる。