禁じられた恋と性(1)-5
「お父さんがこの間、若い子と歩いているのを見たって、
それがホテル街の近くだって言ってたわよ、違うよね」
「え?それはお父さんじゃないよ、似た人じゃないかな、
だいいち、私が若い子とそんな所へ行くわけないし、
お父さんは、そんな子供みたいな女の子は好みじゃないしな、
10代の若い子と浮気したら・・・やばいでしょ。
それに、世の中には似ている人が3人はいるんだよ、アヤカ」
「えっ、そうなの?お父さん、援交なんてしてないよね、本当に」
「勿論さ、大体ね、そんな若い子と何をしたら掴まっちゃうしね」
「あはは、冗談よ、驚いた?」
「こらっ!アヤカ、大人をからかうんじゃないよ」
アヤカの言葉で一瞬ドキッとし、私の背中には、冷や汗が流れた。
「ごめん、お父さん、安心した?・・でも気をつけてよ、若い子に」
「どうして?」
「だって、今さ・・若い子はお小遣い稼ぎで流行っているみたいだし・・」
「ほんとかい?」
「うん、どこでもあるみたい、あたしの学校でもね、いるみたい」
「えっ・・」
私はドキリとした、その子の名前がトモミでないことを祈った。
「驚いた?」
「う、うん、おどかすじゃないよ、親を・・それどんな子、名前は?」
「知らないけど、そんな噂があるのよね」
「ふ〜ん」
それを娘の弁当を作っている妻が笑いながら言った。