禁じられた恋と性(1)-3
その眼で惑わされる私・・・淫らな眼のトモミの魔性にも罪の一因がある。
などと私は都合の良い言い訳を思い立つが、
それは所詮無意味なことだと私は気づかされるのだ。
そして、併せ持つトモミの処女のような儚さ、危うさ、ガラスのような素直な心。
その2面性に私はすっかり参ってしまった。
トモミは不思議な少女だが、この不思議な少女無しでは私は生きられない。
あのことがなければ、あの日、二人が嵐の日に出会わなければ、
トモミは相変わらず清純で、フレッシュな高校生のはずである、
彼女は、最後の高校生活をエンジョイしていることだろう。
私も若い17歳の肉体に狂うことなく、安穏な生活をしていることだろう。
だが、時計の針は戻らない。
彼女の肉体はもう処女の頃には戻れない。
いま言えることは、私は後悔していないし、トモミも同じ気持ちだという。
トモミは、私との数々の情事を重ね、
完全に性に溺れた女になっている、しかしそれは外見では分からない。
トモミは相変わらず、普通に愛くるしく爽やかな少女の顔をし、
言葉も、仕草も少女のままなのだ。
制服や若い私服を脱いで、彼女と抱き合わなければ分からない。
それが私達の秘密には好都合だった。
もし、それが他の少女だったらそうはいかないだろう。
すぐに身体の変化と共に、それが外見に出てくる。
例えば化粧をするようになり、着る物が派手になるだろう。
しかし、トモミには変化がない。
或いはトモミが目立たないように、わざと意識しているのか分からない。
おそらく私との関係を大事にしたいからだろう、と私は想像するのだが。