ポートセルミ編 その二 出会いと別れ-15
「ゴメン、一体なにが起きたのか、全然わかんない……とにかく、すごく気持ちよかった……」
「うふふ……よかった……」
にこっと笑うアルマ。化粧は汗と唾液、リョカの出した淫らな汁、液で汚れて乱れている。リョカはソレを見つめていると、鼻先でちかちかときな臭さのようなものが起こり、そのまま彼女を抱きしめる。
「ちょ、ちょっと……顔ぐらい拭かせてよ……」
「アルマ! アルマ! 大好きだ。君が好きだ!」
「何? もう、エッチなことしてあげたら好きなの?」
「そうじゃない。君と離れたくない! 君ともっと、何かがしたいんだ!」
「あせらないの……ね? ドウテイ君……」
アルマはリョカの鼻先をチョンと突くと、駄々っ子を慰めるように頭をなで、その戒めから抜ける。
手近なタオルで乱暴に顔を拭き、ベッドに座って脚をエムの字に開く。
「ね、リョカは私のここ、舐められる?」
黒で縁取られたピンクのショーツ、中央が滲んでおり、酸っぱい臭いを放つ。
「ここって、ここでいいの?」
リョカは獲物を狙うキラーパンサーのように四足で這い蹲り、彼女の股間へと顔を近づけ、ペロンと舐める。
「あん……んもう……、リョカってば本当にお行儀悪いのね」
彼女の甘い声と微笑みながらの見下げる視線に、リョカはごくりと唾を飲む。そして、唇だけで布を噛み、舌先で隠された箇所を舐める。
「ん……んっ……んぁ……もう……リョカのスケベ……。下品よ……。パンツぐらい脱がせてよ……」
「うん……あむちゅ……れろ……」
リョカはその姿勢のまま片手で無理やりショーツを脱がせようとする。
「あん、これ気に入ってるんだから……。リョカだって可愛いと思うでしょ?」
「わかんない。わかんないよ……。僕にはアルマしか見えないんだ……」
顔を上げて切なげに彼女を見つめるリョカ。勝負下着を用意した手前、無視されるのは悔しいが、真摯な瞳で見据えられてはくすぐられる気持ちがある。
「馬鹿言ってないで、さっさと舐めるの……」
「うん……! あむちゅ、べろべろ……じゅば……じゅず……ず、ごく……ん、はむちゅ……ちゅ……」
「あ、あん……、ん、やだ……うそ……こんなに、こんあにはげしいの?」
暗がりの部屋、かすかに見える輪郭。
丁寧に剃刀が入れられているらしく、すっきりとソレはこんもりと丘のように見えた。
初めて見える割れ目は涎と奥から溢れてきた蜜でねたついている。その上のあたりにぷくっとしたモノがあり、それを舌先で転がすとアルマは喜んでくれるようだった。
「うふ……うふふ……あぁ……リョカが、私のあんなところ……。なさけない……、まるで犬ね……あぁ……なにこの感じ……」
アルマはリョカの後頭部をむんずと掴むと、せがむように力を込める。
「アルマ、んちゅ、ずじゅずじゅ……じゅぷ……ぺちょぺちょ……んふぅ……はぁ……アルマ……ふぅ……」
リョカはため息交じりに彼女の縦スジを舐めあげ、その割れ目に沿って舌を這わせる。
「あぁあ、ああ、あ、あ……」
それが功を成したのか、アルマは背筋を逸らせると、彼に倒れ込んで上半身をかくんかくんと揺らし始める。
先ほどの彼の恍惚のときと同じ様子に、リョカはそれでも彼女への奉仕をやめようとしない。
「ん、ダメ……だめなの……ね、リョカ、もう、おしまい……ね? いい子だから……あん……やぁ……ひぅ……」
ぷぴゅっと割れ目から汁が飛び出て彼の顔を汚す。アルマはリョカの上で咽ぶように息を荒げ「お願い、お願い」と何かを懇願していた……。