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不妊外来へようこそ
【女性向け 官能小説】

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不妊外来へようこそ-1

「もぅ30分過ぎちゃった…遅いなぁ。」

私は、産婦人科で診てもらうため、待合い室に入ってから、かれこれ30〜40分待たされていた。

3時の予約だったから、少し早めに来たけど…前の患者さんまだかかるのかな?


私が旦那と結婚して3年。お互いハタチの時に結婚したから、まだ23歳なんだけど…私は焦っている。

旦那の性欲が強いから、ほぼ3日と開けず夜の営みは行っている。…けど、できないのだ。子供が。

私の夢は、若くて可愛いお母さんになることだから、その夢が達成されなくなってしまうリミットは刻々と近づいている。

旦那は「俺の精子が問題ありなんじゃないか?」って言ってたけど、まずは私一人でこの産婦人科に来てみた。

ここは不妊外来の評判がかなりいいことで有名。

正午からの診察で、1日に2名までしか診てくれないから予約をとるのに苦労した。

妊娠しない理由がわかればいいけど…


「はい、お疲れ様。」

若い男の声がしたので振り返ると、白衣を着た医者らしき男が、女性を診察室から送り出す所だった。

女性はかなり顔が赤くて辛そう。

「次の患者さん待たせてるから、君、こちらの患者さんをタクシーまで。」

その男は受付にいた女性に、その患者を案内させるよう指示した。

「次の方、どうぞ」

私を見て、その男は診察室のドアを開いた。




「よろしくお願いします…」

不妊外来って緊張する…どんな診察するの?

それに、このお医者さん…めちゃくちゃ格好いい。

180は下らないであろう長身に、端正な顔立ち。細い銀縁の眼鏡が冷たい印象だが、逆に知的さを強調していて、かなり、いい。


「二条美咲さん、ですね。こちら受診されるのは今日が初めてだよね。」

【藤堂】というネームを胸にしている彼は、カルテを見ながら確認してきた。

「はい…」

「まず、当院の不妊治療方針について説明させていただくと、まず質疑応答の形式で患者さん一人一人の状況を判断させていただきます。そこで治療が必要と判断した患者さんにのみ、本格的な治療を施していきます。」

「はぁ―」

「では早速、いくつか質問していくけど、すべて正直に答えてね。二条さん、結婚なさってるみたいだけど、夫婦の営みは週に何回くらいあるかな?」

「…2〜3回ほどです。」

「なるほどなるほど…若いもんね〜。」

って言ってるけど、先生もせいぜい27〜28くらいにか見えないんですけど!!


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