不妊外来へようこそ-5
「んっ、…気持ちぃ…ぁっ…」
先生の指が、私の中の一点を刺激すると、体が勝手にビクッとなった。
「ここだね、君の感じるトコロは…わかる?」
グリグリと刺激しながら尋ねる。
「っんふ、…はいっ―」
わからないわけがない、自分の体だもん。…それに、旦那だって、いつもそこをイジメてくれる。
先生はそこだけを重点的に、中指で擦り始めた。
ニチュッ、ニチュッ、ズチャッ
だんだんと淫らな音が大きくなって響く。
「ぁあ、ァ…んっ、そんなに、しないでぇっ!!出ちゃうぅっ!!!!!!」
プシャァッッ
溢れ出たものが、派手にタイルと先生の手を汚した。
先生は激しく動かしていた指を止める。
「潮吹いちゃったね……でも二条さん、まだイってないよね?」
プロはやっぱりすごいや。旦那とのセックスの時も、潮はたくさん出ちゃうのだが、それで満たされたわけじゃない。
「…どうしてわかるんですか」
「膣の動きでわかるさ。それに、まだ子宮口に変化が無い。男の人ってのは、潮を吹いた=イったって思いがちだけど、必ずしもそうじゃないんだよね。それで満足して、後は自分の気持ちいいことしか考えない…」
「確かにそうかも…」
「このまま僕が指を動かし続けたらどうなると思う?」
「ひあぁっ!!」
一度は止めていた指を、また動かし始めた。先生は、正確な指使いで私を責め立てる。
「…ぅっ、ぅああっ、んっ、ダメ、イっちゃうっっ」
激しく痙攣させ、背中が弓なりにしなる。
「初めてイっちゃった?」
優しく私の顔を覗き込みながら尋ねる。私は肩で息をしながら、こくこくっと頷いた。
信じられない。中でイケちゃうなんて…
「ほらほら、子宮口こんなに開いてる。」
モニターの中で、私の子宮口は精子を受け入れるために、ぱっくりと小さく口を開いていた。
「潮を吹いてからイくまでおよそ2分…彼にちゃんとイかせてって、自分で言えるかな?」
「…そんなの恥ずかしくて、とても…」
ふっ、と先生は笑って
「時には女性も大胆にならないといけないけど、恥ずかしいもんは恥ずかしいよね。」
と言いながら、私の中から、ぬるり、と内視鏡を引き抜いた。内視鏡と私のアソコにいやらしい一筋の橋が渡っていた。