ラインハット編 その七-8
「さてと、マリアのオマンコは……」
無駄毛を処理することもできない奉仕者としての日々、金色の茂みが男の手で掻き分けられる。汗と愛撫によって濡れ濡れになった割れ目は、手を添えるとにちゅと音をたてて開く。
色素の沈着のすくないピンク色に近い陰唇を開き、膣奥の真っ赤な媚穴が見える。
それはまだ男を知らないせいかとても狭く、マリアの呼吸のたびにひくひく蠢く。
ためしにひとさし指を差し込むと、むちゅっと閉まり、きゅっとわかる程度の締め付けを与える。
「やん! いや、そこ、さわらないでぇ……」
秘所を触られ、穿られたことに敏感に反応するマリア。けれど、性の快楽に囚われ始めているせいか、逃げる素振りもない。
もしこの媚穴に男の指よりは太い逸物を入れたらどうなるのだろうか?
一時の空腹凌ぎのために股を開く奉仕女の緩くなったそれとは違う、まだ未通の穴。これを他の男に譲る必要もなしと、男はマリアに覆いかぶさり、陰茎の先っぽを割れ目に押し当てる。
「あん!」
熱いモノがあてがわれ、マリアは覚悟を決める。もともと逃げ場も無く、希望もないのだ。監視の機嫌次第でいつでも過労働へと落とされるこの地獄。ならばいっそのこと、落ちてしまえばいい。地獄のより底などありえない。そう覚悟を決めて……。
「ふぐぐぐぅぅ……ん!」
めりめりと身体が裂ける感覚がする。だが、思っていたほどではない。男の愛撫のせいか、それとも労働のせいで処女幕が劣化していたのだろうか、幸か不幸か、マリアは男のモノを受け入れるのが、それほど苦しくなかった。
「あぁ……んぅ……はぁはぁ……」
男の熱さが内側を焦がす。すこし動かれるだけでも身体に快楽が疾走し、まるで感覚が追いつかない。
「ふぬ、ふぬ、ふぬ!」
男が身体の上で前後しているのはわかる。おぼろげな視界の中、醜く顔を歪ませ、膣内を小さなモノで行き来する男。膣のより敏感な部分を触られるたびに反射で膣口をきゅっと締め付けてしまい、その度に男は情けない「はぁ」と堪え性のない声を漏らす。
「んっんっんっ……はぁん……あ、あぁ、だめ……そんなことされたら……わたし……」
男に媚びるつもりはないが、快楽に声のトーンがおかしくなり、耳障りの甘ったるい声が出てしまう。
もうすこし、もう少し奥まで突かれたら、そのまま身体がばらばらになってしまいそう。
しかし、この男がどんなに勢い強く奥を目指しても、すんでのところでそれは止まってしまう。
「ぐふ、ぐふぅ……はぁ……ぬぬぬ……っ! はぁ……」
そのうちに男は断末魔のような声をあげ、背筋をそらせるようにして固まり、数秒後、マリアに崩れ落ちる。
そして、膣内部に漏れる男の精。びゅくびゅくと惨めに吐き出される生暖かい感覚に、マリアは落胆した……。
??――??
行為を終えた監視は服を正し、マリアに胴衣を投げる。
初体験を終えたマリアは股の間から漏れる白い粘液と破瓜の血を眺めながら、しばらくぼうっとしていた。
「さあて、ようやく交代の時間だ……」
そんなところへ間の悪い別の監視の声。陵辱した男は現場を見られることに怯え、マリアを捲くし立てる。しかし、男にとって都合の悪そうなら、せめてもの復讐として、そのままの格好でいることにした。
??――??
マリアを陵辱した男は、交代でやってきた四人の監視者に散々殴られたあと、部屋の隅に捨てられた。
奉仕者の監視という任務をサボり、水汲みの女の色仕掛けに惑わされたのが罪だ。罰は袋叩きと奉仕者への格下げだろう。マリアの仕返しは功を成したわけだ。
とはいえ、マリアも無事解放されるかといえば、そういうわけではない。
監視に色仕掛けをして奉仕をサボったとされ、相応の罰を与えるといわれた。
精液と愛液、破瓜の血を股から滴らせるマリアを、数人の監視達は舌なめずりをしながら見ていた……。