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すみれ色の花に恋をした
【ラブコメ 官能小説】

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第一章-4

「だったらこれ、みんなで何とかしてよ!元はと言えばアオイさんのせいなんですから!」
「私のせいじゃないわよ。スミレが計画を立てたの」
「な、何で……」
意外や意外。またもアオイさんの爆弾発言。この計画の首謀者がスミレ?なぜ?
「これは私のわがままです。美少女以上に可愛らしいご主人様がご自分のペニス……否、おちんぽを擦る姿。あああ……素敵です」
スミレは自分自身を抱きしめ、悦に入っている模様。そんな短絡的な理由でこんな目に遭わされたボクって一体……。
「とにかく、今回はみんなに非があるんだから何とかしてよ!いつもならダメだけど総出でフェラとかパイズリして!姉ちゃんも許す!」
「えっ、私も混ざってもいいの?」
「ダメですよ、早苗さん。今回の趣旨と外れます。ごめんね、ヒロユキ君。今回に関しては、私たちからするのはできないの」「だから何で?」
わけがわからない。いつもはボクとしたがるのに、今回は放置…………放置?
「まさかこれ、放置プレイですか?」
「うーん、近いけど違うわね。私たちは純粋にヒロユキ君の自慰を見たいのよ。あ、ヒロユキ君か望むならいろいろ道具貸してあげるわ」
「どうあってもボクにさせたいと?」
「そう」
あっけらかんと言ってくれるアオイさん。ははは、あきれてものが言えないよ。
「一生そのままか、天にも昇る気持ち良さを味わうか。私なら絶対に後者ね。第一みっともない」
「みっともなくしたのはどこの誰?」
ここに来て追求など無意味もいいところ。では、どうすればいいのだろう。前者はありえない。かといって後者は……。
「どう、する気になった?ヒロユキ君」
「……………………仕方ないですね」
長い沈黙の末、ボクは決めた。向こうからしてくれないのなら、自分で何とかしないと。
「よく言ってくれました。さて、リビングに行きましょうか」
「いえ、ここでやるんで。いいです」
ボクが即答すると、アオイさんは舌打ちしながら指を振った。
「それじゃあダメなのよ。今回はシチュエーションってものがあるの。これは大事よ」
「それはそっちの事情でしょう?ボクひとりにさせてください。誰かに見せるなんてヤダ!」
「って言ってるけど、スミレ。どうして欲しい?」
スミレに意見を求めるアオイさん。まさかスミレを利用する気か?
「先程も申しましたが、私はご主人様が自慰にふけっている姿が見たいのです。ダメ……ですか?」
スミレからの流し目を受けるボク。だ、ダメだ、そんな目をしないでくれ……決意が揺らぐ……。
「お願いします……ご主人様ぁ」
切なげに語尾をつり上げて甘えモードに入るスミレ。こうされてボクが落ちないわけがない。
「わかったよ……。普段お世話になってるから特別だよ」
「そうとなったら善は急げね。早速行きましょうか」
アオイさんに手を取られ、強引にベッドから引きずり出されてしまい、下へと直行。「あれ?」
リビングに来ると、いつもと風景が違うことに気がついた。あるはずのソファーが片付けられ、テーブルの前になぜか三脚分のパイプ椅子が並んでいた。しかも、その後ろにはビデオカメラまで用意されている。更に、テーブルの上には足の低い椅子が一脚。
「さ、ヒロユキ君は椅子の上でスタンバって」
「何しようって魂胆ですか」
だいたい予想はつくがあえて聞きたい。
「これでヒロの痴態を見物するのよ。あと、記念のビデオ撮影。だってヒロが初めてオナニーするんだもん。これを逃す手はないわ」
「逃してよ!AV撮るんじゃないんだから!」
姉の言葉に激昂するボク。これが流出しようものなら、ボクは本当に外を歩けなくなる。


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