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愛しのお菊ちゃん
【ホラー 官能小説】

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愛しのお菊ちゃん13-4

「それだけではありません…それらの悪しき霊の除霊、場合によっては戦う必要もあります」

なんか…少年漫画みたい。
…なんて不謹慎な事を考えてしまう僕。

「それほど楽な闘いではありませんよ…後ほど、わたくしの身体を見れば判ります」

鵬蓮さんの言葉にもう一度、生唾を飲み込む僕。
鵬蓮さんの裸を想像した訳じゃないからね。
僕なりの真剣さの表れだよ。

「更に…二度と普通の女性とは交わる事は禁じられますよ、よろしいですね」

それは…お菊ちゃんさえ居てくれれば問題ないけど…。
諸々含めると確かに棘の道だ。
でも…。
でも!やるしかないんだ!
「鵬蓮さん!判りました!正直…怖いけど、僕はやるしかないんです!」
腰を上げて…キッって鵬蓮さんを見つめると。
一世一代の決意を見せる僕。

「判りました…では此方へ」
スッと立ち上がった鵬蓮さん。
僕の決意に…。
鵬蓮さんの表情は晴れやかな笑顔に変わっていた。


本堂の奥の小部屋に通された僕。
その部屋は窓がなく薄暗い狭い部屋だった。
…ってか。
窓どころか何もない。
ただ布団が敷いてあるだけだ。
その布団の上に立った鵬蓮さん。
ベージュのコートのカッチリしたベルトを外してゆく。
コートを脱ぎ去ると。
黒の長袖ブラウスに黒のレザーのミニスカート。
そして黒のストッキングにそのスラッと伸びた脚を包んでいる。
まったくの黒づくしだ。
そして何の躊躇いもなくそのブラウスのボタンを外してゆく鵬蓮さん。

僕も遅れ馳せながら自分のシャツを脱いでゆく。
その表情…至って神妙。
とてもこれからエッチする…そんな顔には見えないだろう。
まぁ当然か。
いくら綺麗な鵬蓮さんとでも理由が理由だし。
その先の事を考えるといくら能天気な僕でも『まっいっか』だけでは済ませられない。
でも…後戻りは出来ないんだ。
僕は覚悟を決めた様に鵬蓮さんを追い抜くと、ズボンも脱ぎ捨てパンツだけの姿になった。

ゆっくりと黒のブラウスを脱いでゆく鵬蓮さん。
白い雪の様な素肌が黒いブラウスに引き立てられ露になってゆく。

そのブラジャーをしていない乳房を見たとき…。
「うっ!」
本当は驚いたりしたら、いけない事なのかもしれないけど。
僕は自分の口から溢れ出る言葉を止められなかった。

「驚きましたか?」
驚いてしまった僕をフォローするような鵬蓮さんの優しい言葉。

「い…いえ」
慌てて取り成す僕。


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