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続・幻蝶
【フェチ/マニア 官能小説】

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続・幻蝶(その2)-6

「…サフラーナ修道士は、数百年前に彼の最愛の人をこの薬品でミイラ化した…至福の性の悦び
を封じ込めながら、美しい肉体を氷の化石のように残す方法を考えた…。

そして、今からこの液体を、僕は亜沙子さんの中に注ぎ込む…僕の最愛の女性として永遠に僕の
ものとするためです…」

「くっ…狂っているわ…ヤスオさん…あなたは狂っているのよ…」

「…あなたの肉体と性が、僕のすべてを欲しくなる…僕に対する欲情…それは、やがてあなたに
とって至福に充ちた悦びとなる…」


ヤスオは長い針を手にすると、私の陰部をなぞる。淫唇の縁に氷のような冷たい針の感触が伝わ
ってくる。

「…最後にあなたの陰部の中の蝶に、この針を刺したら、あのガラスケースの標本箱の中で、あ
なたは永遠に僕の蝶となるのです…」


液体の入ったフラスコを手にしたヤスオの手が、いきなり私のあごをぐっとつかんだ。

…いっ…い…やよ…

声にならない呻きをさえぎるように、ヤスオの指が私の唇の端に喰いこむ。私はからだをのけ反
り抵抗しようとするが、不気味な鎖の軋む音とともに手首と足首を革枷が強く締めつける。

「…口を開けるのです…」

私は喘ぎながらも唇をしっかり閉じ、烈しくからだを揺すり、彼から逃れようとする。
強くつかまれた口元に喰い込むヤスオの指先…その強い力によって、少しずつ私の唇が開きかけ
る。

ぎらついた瞳をしたヤスオが手にしたフラスコは、私の鼻先で少しずつ傾けられる。血のような
粘り気のある液体が滴り始める。その液体はねっとりとした細い糸を引きながら、ゆっくりと私
の唇の中に吸い込まれていった。


そして、その瞬間、私は気を失った…。



私の性器の中で鈍い光が煌めき、襞の表面に細かい宝石のかけらのような輝きを放っている。
潤んだ幾重もの花弁が、まるで蝶の羽根のように羽ばたいている。どろりとした蜜液と潤んだ肉
がうねり、襞に覆われた洞窟の暗がりを妖しくゆらめかせている。

そして、海の表面にさざなみがたつように、膣の柔肉が微かに喘ぐように息づく。

どこなの…からだが動かなかった。あの棺のようなガラスケースの中だった。全裸のからだを横
たえた私をじっと見ているのはヤスオだった。

ヤスオに見つめられることで、私の白い腿の付け根の陰唇が開いていく。私の意志に反して蜜で
潤み、肉の欲情に充たされたように、性器のすべてをヤスオに捧げようとしているようだった。

脅え、痛み、欲情…そんなものを、すべてを含んだ肉欲が、からだの中で烈しく渦を巻く。

やがて氷のような冷たさが、肉襞をしだいにひしひしと被ってくる。ヤスオに捧げられた仄暗い
性器の空洞が、死に果てるように疼き、ヤスオの視線をどこまでも深く呑み込んでいく。



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