初夏のすれ違い / ココロ編-8
「サク…いいよっ、もっとシて…!」
目をつぶって、サクがいると思おう。
ナカにいるのはサクのモノだって、サクとシてるんだって、思ってみよう。
そうしたら、ほら、自然に手が…
…ずちゅっ、にゅちゅっ…!
激しく動いちゃう…!
あたしはもう、サクじゃないとイけない。
脅されてるのに、そうなってしまった。
恥ずかしくて、今でも抵抗はしちゃうけど。
酷くされても、感じちゃうのは、サクに激しく求められるから。
あの食べられるようなキスが…すごく気持ち良くて。
イヤなんかじゃない…
ほんとは…
「あぁっ、もうイッちゃうっ…!
サク…だめ…!
サク…いいっ…!
んああぁぁっ……!!
サクっ…っ…きぃっ…!」
…びくびく、びくん!
無我夢中で、何を口走ったかなんて分からないくらいの快感。
ローターの震えに高められ、締め付けたバイブにこすりあげられ、それを手がずんずん突き入れてきて。
気持ち良すぎておかしくなっちゃったのかな…?
最後は、サクのキスを思い出して…イッちゃったんだ。
「…はぁっ…はぁっ…」
さすがに、一日4回はツライ…。
ずるり…と抜いて、後始末をする。
アナの周りは、ぬるっぬるになっていた。
二人分のえっちな液体…
あたし、いつからこんなにイヤラシイ子になったんだろう。
まだ高校生なのに、サクと二人、昼間からラブホに行ったり…
お兄ちゃんと電話してるのに、サクを思い出したり…
背徳感に溺れながらオナニーしちゃったり…。
それから…
お兄ちゃんとのア○ルセックス…。
こんなの、創作の世界だけの話かと思ってたのに…!
それに。
あの恐ろしい…浣腸。
あんなもの使うなんて、どうかしてる。
サクの言う通り、フツーのカップルだってしないのに!
さすがのあたしも、この2つだけは嫌だった。
お兄ちゃんに何をされても感じてしまったけど、これだけは無理。
あの頃から、ほんとはお兄ちゃんを避け始めてたのかもしれない…無意識に。
それまでダイエットしなきゃって思ってたのに、あの後、悩みすぎて食欲が落ちてすっかり痩せて。
それがきっかけで、あたしに目を付けたって、サクは言ってたっけ。
でも、今日…
初めてあの辛い体験を他人に話せて…スッキリした。
誰にも相談なんてできなかったし、友達と話す下ネタにだって絶対出せない。
でも…あたしの秘密を知っているサクになら、話せると思った。
今更一つや二つ、脅迫のネタが増えたって構わない。
それよりは、口にすることでラクになりたかった。
悩みを聞いてもらえるだけで、気が済んだ。