未知の世界-4
会社までは正に地獄だった。体を動かすたびにくにゅりくにゅりと体内で異物が暴れる。その度に悲鳴を上げそうになる自分を抑えなければならないのだ。何度も快感に屈しそうになる。僕は必死で耐えていた。もうすぐ会社に着く。そうすれば解放されると思っていた。
やっとの思いで会社にたどり着くと、啓介さんの言葉が残酷に響いた。
「じゃあ、夕方な! それまで外すんじゃないぞ!」
僕は、呆然と啓介さんの後姿を見送った。デスクについても仕事に手が付かない。薬が効いているのか。座っているだけでも狂おしい感覚が湧き上がってくる。そうこうしているうちに、啓介さんからメールが入った。
〔勃起しているか?〕
〔狂いそうです。〕
〔あそこは、どうなってる?〕
〔とめどなく先走り液が流れ出して、ズボンに染みができてます。〕
〔今夜が楽しみだな。〕
〔無理です。夜までなんて、そんなに俟てません〕
本当に気が狂いそうだった。僕は、必死で啓介さんに思いを伝えた。
〔お願い、昼休みは傍にいて下さい。本当に傍にいるだけでいいから・・・〕
啓介さんにメールを送信する。返信が来ない。気が遠くなるような時間が過ぎる。ようやく返信があったのはお昼休の直前だった。
〔すぐに書庫に来い。〕
嬉しかった。本当に啓介さんと一緒にいられるだけで良いと思っていた。
書庫のドアをノックする。ドアが開き、啓介さんに迎え入れられる。僕は背中でドアの鍵を掛けていた。
「欲しいか?」
「啓介さんのことを考えて気が狂いそうでした。」
「こっちへ来い。可愛がってやろう。」
下半身をむき出しにされて弄られる。僕はたまらず啓介さんにキスをねだる。
「琢也。興奮しているようだな。でも、本番はこれからだ。
これから男の本当の良さを教えてやるよ。
さあ、壁に手をついて尻を突き出せ。」
覚悟は出来ていた。啓介さんを受け入れた時点でこうなることは分かっていた。
そして、なによりも、僕自身を啓介さんにもっと弄ってもらいたかった。
啓介さんがラブローションを取り出し、僕のアナルに塗り込んでいく。僕の勃起を弄りながら、時間を掛けて入口から奥へ、少しずつ丁寧に塗りこんでいく。二本の指が何度も何度もアナルに出入りする。初めて弄られるアナルからたまらない感覚が湧き上がる。