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愛しのお菊ちゃん
【ホラー 官能小説】

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愛しのお菊ちゃん8-1

お菊ちゃんはテレビっ子


ピャラララ♪パ〜ララララ♪パラ♪パリャララララ…♪パララ…♪ララララァラ♪ラララ…♪
…………………。
………………。
い〜としき日々よぉ♪………。

ソファに並んで座って、結構話題の日曜劇場を見終わった僕とお菊ちゃん。
ピンクの裾長Tシャツに日本髪という、何ともアンバランスな格好が可愛いお菊ちゃんだけど。
下唇を噛むようにして大きな瞳をウルウルさせてる。

「江戸の町を思い出しちゃった?」
自分の膝の上に置かれたお菊ちゃんの手を、僕の手で優しく包み込んであげる。

「それもございますが…」
瞳ウルウルなまま健気な笑みを口許に浮かべるお菊ちゃん。
「わたくしもオナゴでございます。咲さまのお気持ちがよく判りますゆえ」
真剣に喋ってる。

そっか咲さんに感情移入しちゃったんだね。
でも咲殿に負けないくらい健気で可愛いよお菊ちゃん。
なんて考えてたら…。

綾瀬〇るかのCMだ。
「お菊ちゃん…これ、咲さまの人だよ」
お菊ちゃんに教えてあげると。

「さ…咲さまも西洋人に嫁がれたのでございますか!?」
ちょっと驚いた様なお菊ちゃん。

「いや…さっきがお芝居で普段は、こんな感じだよ」
ニッコリと教えてあげる僕。

「オナゴもお芝居をするのですか?」
目を丸く見開くお菊ちゃん。
そうか…確か歌舞伎にしても何にしても昔は全て男の人が演じてたっけ。

「今はねぇ…女の人も芝居するんだよ」
そうだ!アレも見せてあげよう。
僕はお母さんが取り貯めいた『ホタル〇ヒカリ』シリーズのDVDを引っ張りだすと。
さっそくDVDプレイヤーにセット。

「これが咲さま…確かに面影はございますが…」
まだ信じられないようなお菊ちゃん。
目を見開いて蛍ちゃんを見つめている。
そのまま見続けているうちに…。
「咲さまは本当は怠け者なのでございましょうか?」
真面目な顔で僕に聞いてくるお菊ちゃん。

「い…いや…アレはそういう役で」
僕は綾瀬はる○さんとは知り合いではないけど…。
ファンだし、彼女の名誉の為にも。
お菊ちゃんに懇切丁寧にテレビドラマの仕組みを説明した。

「そうなんでございますかぁ…しかし咲さまは凄いオナゴにございます。
医術にも長けているうえにお芝居もあの様に上手くて…」
まだ…ちょっと勘違いをしてるみたいだけど…。
お菊ちゃんは尊敬と羨望の眼差しで綾瀬○るかを見つめる。
なんか…すっかりファンになっちゃったみたい。
明日も色々、見せてあげるからね…お菊ちゃん。


結局はニコニコと『ホタル○ヒカリ』を一話分を見えた僕とお菊ちゃん。

途中…色々と質問もあったけどお菊ちゃんだけど。
けっこう楽しめたみたい。


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