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「公園の泡姫」
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「公園の泡姫」-6

「ふぅーっ…」
 松吉が深い息を吐いた。明日香が勃起した肉棒の裏に舌を這わせ、丹念に舐め上げる。濡れた、温かい感触が伝わってくる。
「気持ちいいですか?」
 上目遣いで肉棒を舐めながら、明日香が尋ねた、
「い、いいよ、気持ちいいよ…」
 松吉が歓喜の声をあげた。有頂天になるほど、いい気分だった。
 相手にそう言われると、明日香の心に、妙な高揚感が湧き上がってくる。明日香は上目遣いのまま、肉棒の先を唇に含んだ。
「んふん…うふん……」 
 明日香は夢中でフェラチオに励んだ。怒張を口に含み、自分の唾液でネットリと濡れる竿を手で擦りながら、先端を吸う。
 普通のボランティアではなく、淫らな肉体奉仕だと言うのに、相手を喜ばせていることに、どこか満足感を感じてしまうのだ。無理矢理させられているはずの淫らな行為なのに、もっと奉仕したいという感情が湧き起こってしまう。
 明日香はゆっくりと頭を前後に揺すり、優しく舌を使って刺激を与え続ける。サラサラの髪が揺れ、クチュッ、クチュッと唇から卑猥な音が漏れる。
「ううっ…、いいっ、すごくいいっ!」
 男の声を聞きながら、明日香はもっと感じてもらおうと、怒張を唇で強く挟み、舌を絡めながら顔を前後に揺する。頬を窪ませ、内側の粘膜で男根を擦り、出し入れを激しく行う。
 その一方で、なぜそうしてしまうのか、困惑する自分がいた。

「ねえ、この臭い…」
 麻里子が鼻と口で手を押さえた。
「風下だからかしら、ここまで臭ってくるなんて」
 夏希が思いきり顔をしかめた。テント村はずっと先なのに、
動物園のような悪臭がただよってくる。
「犬飼先生ったら、ひどいよね。うら若い女子学生に、ホームレスの実態調査をさせるなんて!」
 気の強い優美が憤慨した様子で言う。三人とも明日香の同級生であり、社会福祉学の課題でこの公園のホームレスを調査するよう、担当講師の犬飼美千代に指示されたのだ。
 しばらく行くと、水飲み場の周りに多数のホームレスが集まっているのが見えた。臭いはそこから漂ってくるのだ。
「何、すごい人ね…」
 少し恐怖を感じた様子で夏希が言う。
「もう帰ろうか?」
 気の弱い麻里子は既に逃げ腰だった。
「そんなことしたら、犬飼に叱られて、もっと嫌な課題を出されちゃうよ!」
 優美がそう言うと、二人も大きく頷いた。
 とにかく近寄って見ようということになり、三人はおっかなびっくりの足取りで前に進んだ。
「えっ!」
 夏希が驚きの声をあげた。
「何、あれ!」
 信じられない光景に麻里子が絶句する。
「もう少し近くに行ってみよう…」
 優美が水飲み場に近づいていく。
「優美、ちょっと待って!」
 他の二人が慌ててその後を追った。
 優美が息を飲んで立ち止まった。裸の女がホームレスの上に跨がっているのが見えた。下腹部の淡い翳りの下で、勃起した肉棒が出入りしている。白昼の公園でセックスしているのだ。
「ああっ、ああん…」
 喘ぎ声が聞こえてくる。若い娘がすすり泣くような声を漏らしながら、腰を激しく振っている。目の前で繰り広げられる異様な光景に、優美のたちは驚きのあまり瞬きさえも忘れていた。
 男に跨がって身をくねらせる娘の姿を呆然と眺めていた夏希が、ふいに凍ったような表情で呟いた。
「ねえ、あれ、まさか…」
 それは、見覚えのある娘だった。
 娘が三人の方にボウッと朱に火照った顔を向けた。お互いの視線がぶつかる。


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