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愛しのお菊ちゃん
【ホラー 官能小説】

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愛しのお菊ちゃん7-1

僕…史上最大のピンチ


公園を出た僕とお菊ちゃん。
歩いてお菊ちゃんのお墓に向かった。

僕とお菊ちゃんは、僕とバカな友一名が凶悪チーマーさんに追われて逃げ込んだ路地に入っていった。
「ここだね…お菊ちゃん」
僕とお菊ちゃんはその路地の先にあるお菊ちゃんのお墓に辿り着いた。

「はい…」
やっと道が判って嬉しいのかなぁ。
ニコニコとしているお菊ちゃん。
そして…。
「俊樹さま…本当にありがとうございます、この御恩は一生忘れませぬ」
僕に向かって深々と頭を下げてきた。
此処まで連れて来てあげた事を言ってるのかなぁ。

「そんな…僕とお菊ちゃんと僕の仲じゃん」
僕の言葉にニッコリと顔を上げるお菊ちゃん。
今ならはっきりと“僕とお菊ちゃんの仲”を自覚出来るし。
お菊ちゃんが嬉しそうなら僕も嬉しい。
掛け値なしの本当の気持ちだった。

けど…お菊ちゃん。
「誠にもったいなきお言葉…嬉しゅうございます」
どこまで奥ゆかしい。

文字通り一刻も早くお菊ちゃんを抱き締めたい僕は。
「本当に気にしないで…それより早く休んでおいでよ」
お菊ちゃんの可愛らしさと、もう直ぐまたお菊ちゃんに触れる事が出来るって事にマナジリを下げまくり。

「では…のちほど、俊樹さまのお屋敷に向かいますゆえ」
もう一回、頭を下げるお菊ちゃん。

僕んちはお屋敷なんてもんじゃないよ…ってか。
「僕もお菊ちゃんが休み終わるまで此処で待ってるよ」
再度の笑顔でお菊ちゃんに優しく語りかける僕。

「いえ…そのような恐れ多い事は…」
びっくりした様に改まった顔になるお菊ちゃん。

「お菊ちゃん…僕とお菊ちゃんの仲なんだから…」
僕は重ねての言葉で僕とお菊ちゃんの親密さを猛アピール。

「あ…ありがとうございます」
お菊ちゃんってば目をウルウルさせて、とっても嬉しそう。
「さっ…行っておいで」
笑顔で促す僕。

「はい」
満面の笑みのお菊ちゃん…コクッと頷くとスゥゥゥとお墓の中に消入って行った。


「お菊ちゃんちゃんはね♪とってもキュートな幽霊さん♪お菊ちゃんはね♪ちょっとエッチな女の子♪」
僕は即興曲『いとしのお菊ちゃん』を歌いながらニコニコとお菊ちゃんのお墓のお掃除。
雑草を取ったり、むしたコケを剥がしたりと普段に御先祖さまのお墓でやらない事までやっちゃう。
そして、まだ時間も少しあるから。
近所を駆け回ってお花屋さんを探して。
お供えするお花を買ってお墓の前に戻ってきた。
「私の〜♪お墓の前でぇ♪泣かないでください♪そこに私はいません♪オナってなんかいません♪」
のー天気な替え歌を歌いながら花をお供えしちゃう。
そんなこんなでもう直ぐ一刻ほど経つかなぁって時だった。


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