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愛しのお菊ちゃん
【ホラー 官能小説】

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愛しのお菊ちゃん7-3

僕とお菊ちゃん。
手をつないで僕んちに帰って来た。
帰りしなはテンションが上がりまくっちゃって。
周りに人がいてもお菊ちゃんに話しかけちゃった。
お菊ちゃんの姿は他の人には見えないし。
声も僕にしか聞こえないみたいだから。
僕は周り人から…あぶない男子って感じ見られてたけど…。
そんな事はどうでも良かった。

「ただいまんこ!」
家に帰ってきた僕…ヘラヘラと過激な下ネタを飛ばしてしまう。

「ただいまんこでございます」
ニコニコと僕の真似をするお菊ちゃん。

えっ!お菊ちゃんの口から『まんこ』だなんて。
ついつい、デレッとだらしない顔になっちゃう僕。

…と。
「間抜けな顔で、なにバカな事言っての!あんたは」

げっ!お母さん!?
もう少し遅くなると思っていたお母さんの登場に軽くパニックの僕。

「菊と申します」
お菊ちゃんは深々とお母さんに頭を下げている。

えっ!見えてんの?って感じでお菊ちゃんの顔をマジマジと見つめる僕。

「礼儀でございます」
僕の視線の意味に気がついたのかなぁ。
お菊ちゃんがイタズラっぽくペロッと舌を出した。

ん〜ん、確かにお母さんはお菊ちゃんには気がついてないみたいだ。
「おばあちゃんの具合があんまり良くないのよ…一週間くらいは行ってなきゃいけないから、その準備に帰ったのよ…はい、あとこれ、その間の食費」
お母さんは僕に二万円を渡すと…。
「それじゃあ…行ってくるから」
ボストンバックを持ってバタバタと出掛けていちゃった。

「行ってしまわれました」
お菊ちゃんが目を丸くしてお母さんの後ろ姿を見送っている。
お母さんのバタバタぶりに呆気に取られているみたい。

僕は言えば…。
一週間もお菊ちゃんと二人っきり。
嬉しいなんてもんじゃない。
まるで新婚さんだ…なんて考えてニヤニヤしまくっていた。


「お菊ちゃんもよかったら着替える?」
部屋着に着替える僕をハテ?…って感じで見つめてるお菊ちゃん。
僕はそのお菊ちゃんに裾の長い綺麗なピンクのTシャツを差し出した。

「よろしいのでございますか」
真剣な眼差しで僕を見つめるお菊ちゃん。

「うん!」
満面の笑みで頷く僕。

「綺麗な着物にございますね」
Tシャツを手にして目をキラキラさているお菊ちゃん。
本当に嬉しそう。

「さぁ…着替えなよ」
優しく促す僕。

「はい」
お菊ちゃんがシュルシュルと帯を解き始めた。

もちろん僕はニタっとしてジッと見入っちゃう。

お菊ちゃんは帯を解く手を止めて僕を見つめ返している。

あれ?どうしたのって感じの僕。
「ん?」
ニタっとしたまま間抜けな声。


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