異界幻想ゼヴ・アファレヒト-26
「サポートするから、自分で動いてみな」
「じ、自分でって……」
乱れきったあられもない姿を披露したくせに、深花は恥ずかしがってもじもじする。
「手の平が痛いのに、俺がメインで腰を振れってか」
ジュリアスは腰のバネを矯め、下から深花を突き上げた。
「きゃふっ!」
限界だと思っていた個所のさらに奥まで入られ、深花はきゅんと肉棒を絞る。
「あのな……慣れてなくて恥ずかしいつう気持ちも分からなくはないが、人にまたがって体全部さらけ出してる時点であんまり意味はねぇぞ」
抜き差し自由な立場にありながら勃起を深く咥え込んで離さないでいる現状では、確かに恥じらいに説得力はない。
ましてや熱い器官と一つになっている事により秘部は悦んで粘ったよだれをだらしなく垂らし、下になったジュリアスの股間の茂みまで濡らしてしまっているのだから……推して知るべしというやつだ。
「風呂の介助並みに吹っ切れれば、大丈夫だと思うんだがな」
深花の腰に指をやり、前後に揺すぶって動くように催促する。
「やっ……!」
卑猥な水音と共に淫部全体を刺激され、深花はぷるぷる首を振った。
「それとも、もう一度イかしてやれば喜んで言う事聞くようになるか?」
ニヤリと笑って、ジュリアスは結合部へ指を伸ばす。
指の先には、痛々しいくらいに膨れ上がった淫核が待ち受けていた。
何をするつもりなのか分からず、硬直してしまった深花の突起に優しく触れる。
「っん……!」
愛液まみれの硬い肉粒を捏ねると、深花は鼻から息を漏らしつつ腰をくねらせて反応する。
「あっ……わ、分かった……」
淫部を舐められて悦楽を味わっただけでも体力を消耗したのにもう一度あの感覚を味わわされては大変だと、深花は慌てて了承した。
引き締まった腹筋に手を置き、そっと腰を動かし始める。
「そうそう……俺を真似てもいいし、自分が気持ちよくなるようにすればいいんだよ」
最初は戸惑っていた深花も、慣れるにしたがって腰の上下する速さが徐々にテンポアップする。
その上下運動に合わせて、より深い快感が得られるようジュリアスは腰にひねりを入れたり下から突き上げたりと深花をサポートした。
「はぁ、ああ、あんん……」
切なげな締め付けはどんどん強くなり、深花の限界を知らせる。
肉棒を奥深くまで飲み込み、腰を前後に揺らして快感を貪ろうとする様は先程あれだけためらっていたとは思えない。
「っと……そろそろか」
手の平を眺めて、ジュリアスは呟いた。
「何が……?」
不審そうに尋ねる深花だが、腰の動きは止まらない。
「傷が治る頃って事さ」
また、ジュリアスは傷を見せた。
かさぶたの一部が剥げ落ち、新品の皮膚が見えている。
「この傷で触ると肌が傷つきそうで、ちょっと触れなかったからなぁ。痛みも引いたし、今度は……」
言葉を切り、繋がったままで体勢を入れ替える。
「きゃんっ」
上になると、ジュリアスは激しく腰を使い始めた。
やはり、男の腰使いは一味違う。
騎乗位を体験した事で遠慮が薄れたか、深花はジュリアスのピストンに合わせて自然と腰を動かしながら声を漏らす。
「んっあ……ああんっ!あぁ、っは……んん!」
最奥まで埋め込んだ肉棒で媚肉を撹拌しつつ唇を重ね、舌を差し込む。
深花は首に腕を回してすがりつきながら自らも舌を伸ばし、互いの口内を舐めずり回す。
ジュリアスの指が、結合部の上端を揺すぶりだした。