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絶交チョコミント
【青春 恋愛小説】

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悶々ラバーズ-3

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「…………むぅ」

目が覚めてしまった。
時計を見る。現在、午前5時30分。いつも目覚める時間よりも一時間近く早い。

(どうすっかなぁ……)

俺――吾妻 創史は、意味もなく頭をかきながら、ちょっとした悩みを抱えていたりした。

時間的には、水澄と付き合い始めた翌日の朝である。
昨日はあの後ちょっと街をうろついてから、さすがに初日から家まで送るのも気恥ずかしかったので途中まで送って別れた。
んで、その後は特にメールや電話はしなかったのだが――。

「迎えに行ったりした方が、いいんかなぁ……」

悩みはそれである。
俺も水澄も自転車通学組なので、ちょっと遠回りをする事になるが迎えに行って一緒に登校する事は十分に可能だ。

可能、なんだけども。

(普通、いくら恋人になったからって初日からいきなり一緒に登校したりするもんなのか……?)

そもそも、俺は水澄の家の場所なんか知らない。まぁ分かる場所で待ち合わせすればいいだけの話ではあるのだけれど。
こんなことなら、昨日の夜に聞いてみればよかった。

普通のカップルなら、こういうときどうしてるのだろう?そもそも水澄の方は、一緒に登校したいとか思ってるんだろうか?
彼氏としては、言われなくとも迎えに行くのが普通……なのか?

「……分かんねぇ」

そもそも『普通のカップル』ってどんな事をすりゃいいんだ?
学校でイチャイチャ……はさすがにしたくないし、いやでも一緒に昼飯食べるくらいはするもんだろうか?
放課後とかも毎回一緒に帰る感じなのか?

いやそれよりまず、付き合った事は周りに言うべきか?言わないべきか?
相談に乗ってくれた沖田やら狭やらには言った方がいい気もするし……。

(………むぅ)

とりあえず、顔を洗ってこよう。考えるのはそれからだ。


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